毎週約3、4試合、半年間で82試合を戦うNBAのレギュラーシーズンは、常人が想像する以上に過酷だ。疲労が蓄積して故障離脱する選手は珍しくなく、なかには大ケガにつながるケースも少なくない。そうした背景もあり、近年は「ロード・マネジメント」と呼ばれる意図的に選手を休ませる方法がスタンダードになりつつあるが、殿堂入り選手のチャールズ・バークレーはこの状況を問題視している。
「ロード・マネジメント」を語る上で代表的な選手としては、ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードが挙げられる。
2014年にサンアントニオ・スパーズ、19年にトロント・ラプターズで頂点に立ち、史上初めて東西両カンファレンスでファイナルMVPに輝いた実力者だが、プロ入り12年間でフル出場を果たしたシーズンはゼロ。最多でも2016-17シーズンの74試合にとどまっている。
とりわけラプターズに在籍した2018-19シーズン、レナードは82試合のうち22試合を欠場。チームはレナードがスパーズ時代に痛めた大腿四頭筋のケガを再発させないよう、またプレーオフで最大限の力を発揮できるように細心の注意を払い、レギュラーシーズン中はロード・マネジメントを行なった。
この方針が功を奏し、レナードはポストシーズンでは全24試合に出場。出場時間もレギュラーシーズンの平均34.0分から39.1分に伸ばし、30.5点、9.1リバウンド、3.9アシストのハイアベレージを残して優勝の立役者となった。
NBAとNBPA(選手会)は現在、新たな団体交渉協約(CBA)の合意に向けて交渉を続けているところ。サラリーキャップやハードキャップについてさまざまな報道が飛び交うなかで、現役引退後は辛口批評で人気を博すバークレーは『ESPN』の番組『First Take』に出演した際、ロード・マネジメントを「大きな問題だ」と糾弾した。
「(NBAコミッショナーの)アダム(シルバー)のことは好きだ。素晴らしい男、素晴らしいコミッショナーだ。だが、今起こっているのは、選手たちを休ませるためにできる限りのことをしようとしていて、やりすぎだと思う。
毎晩プレーしていれば、(年俸)3000万ドル、4000万ドル、5000万ドルを受け取っていてもファンが怒ることはないだろう。だが、それだけの高額を手にしながら、試合に出ないというのはあり得ない。ゲームに対しても、ファンに対しても失礼だ。ファンは、苦労して稼いだお金を払っているわけだからね」
「ロード・マネジメント」を語る上で代表的な選手としては、ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードが挙げられる。
2014年にサンアントニオ・スパーズ、19年にトロント・ラプターズで頂点に立ち、史上初めて東西両カンファレンスでファイナルMVPに輝いた実力者だが、プロ入り12年間でフル出場を果たしたシーズンはゼロ。最多でも2016-17シーズンの74試合にとどまっている。
とりわけラプターズに在籍した2018-19シーズン、レナードは82試合のうち22試合を欠場。チームはレナードがスパーズ時代に痛めた大腿四頭筋のケガを再発させないよう、またプレーオフで最大限の力を発揮できるように細心の注意を払い、レギュラーシーズン中はロード・マネジメントを行なった。
この方針が功を奏し、レナードはポストシーズンでは全24試合に出場。出場時間もレギュラーシーズンの平均34.0分から39.1分に伸ばし、30.5点、9.1リバウンド、3.9アシストのハイアベレージを残して優勝の立役者となった。
NBAとNBPA(選手会)は現在、新たな団体交渉協約(CBA)の合意に向けて交渉を続けているところ。サラリーキャップやハードキャップについてさまざまな報道が飛び交うなかで、現役引退後は辛口批評で人気を博すバークレーは『ESPN』の番組『First Take』に出演した際、ロード・マネジメントを「大きな問題だ」と糾弾した。
「(NBAコミッショナーの)アダム(シルバー)のことは好きだ。素晴らしい男、素晴らしいコミッショナーだ。だが、今起こっているのは、選手たちを休ませるためにできる限りのことをしようとしていて、やりすぎだと思う。
毎晩プレーしていれば、(年俸)3000万ドル、4000万ドル、5000万ドルを受け取っていてもファンが怒ることはないだろう。だが、それだけの高額を手にしながら、試合に出ないというのはあり得ない。ゲームに対しても、ファンに対しても失礼だ。ファンは、苦労して稼いだお金を払っているわけだからね」
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