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カリーとジョーダンに“似た感覚”を覚えたカーHC。第7戦での超人的活躍を「当然に思う」一方で「偉業だと言い聞かせなければ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.05.02

歴史的な活躍でウォリアーズをシリーズ突破に導いたカリー。カーHCはその姿がジョーダンに重なったという。(C)Getty Images

 現地時間4月30日(日本時間5月1日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは敵地ゴールデン1・センターでサクラメント・キングスとのウエスタン・カンファレンス・プレーオフ1回戦第7戦に臨み、120-100で快勝。シリーズ成績を4勝3敗とし、第6シードが第3シードを破るアップセットでカンファレンス準決勝へと駒を進めた。

 この試合、勝利の立役者となったのはやはりステフィン・カリーだった。ウォリアーズが誇る大エースは、クレイ・トンプソンやアンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プールといった得点源がショット不振に陥るなか、50得点を叩き出す超絶パフォーマンスでキングスを粉砕。これは、シリーズの勝敗が決する第7戦の得点としては歴代最多の数字だった。

 ボストン・セルティックスとの昨季ファイナル第4戦でも、負ければ1勝3敗と追い込まれる大一番で43得点を稼ぎ出し、チームを窮地から救ったカリー。プレーオフの大舞台でまたしても勝負強さを見せつける形となったわけだが、彼のこうした実績を考えると、"カリーならこれくらいやって当然"と思っていたファンも——エリミネーションゲームで50得点をマークすることが当然なわけないのだが——なかにはいたのではないだろうか。
 
 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も、そういった感覚を覚えていたようだ。試合後の会見で、カーHCは選手時代にシカゴ・ブルズでチームメイトだったマイケル・ジョーダンとカリーを比較し、こう話していた。

「驚くことではないね。彼(カリー)が毎晩のように素晴らしいプレーをする姿を10年間見続けてきたから、私たちはみんな、それが当然のように思っている。

 ただ、これは偉大な選手の1人による歴史的なゲームであることを、たまには自分に言い聞かせる必要があるんだ。マイケル・ジョーダンと一緒にプレーしていた頃、私はそう感じていた。毎晩のように活躍を見ていたから、それが当たり前だと思っていたんだ」

 カーHC曰く、"神様"の域に達してるというカリー。彼の活躍を"当然"と思ってはいけないが、ウォリアーズを史上2例目となる第6シードからの優勝に導くべく、カリーはこの先のシリーズでもハイパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

構成●ダンクシュート編集部

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