現地時間5月8日(日本時間9日)、ロサンゼルス・レイカーズとゴールデンステイト・ウォリアーズのカンファレンス準決勝第4戦がロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナで開催された。
シリーズ突破に王手をかけたいレイカーズと対戦成績をタイに持ち込みたいウォリアーズの一戦。レイカーズは第3クォーターにウォリアーズに12点差をつけられるなど劣勢を強いられたが、第4クォーターだけで伏兵ロニー・ウォーカー四世が15得点を叩き出し104-101で逆転勝ち。カンファレンス決勝進出まであと1勝とした。
勝負所でステップアップを遂げ、チームを勝利に導いたのはウォーカー四世だったが、ウォリアーズにはこの日、31得点、10リバウンド、14アシストのトリプルダブルを達成したステフィン・カリーという脅威がいた。レイカーズにとって、最終局面でこの男の猛攻を凌いだことも大きかった。
残り1分を切ってレイカーズ1点リードの場面、ビッグマンのアンソニー・デイビスが3ポイントラインまでカリーへ密着マーク。長い腕を生かしてドリブルのリズムを崩し、ミッドレンジジャンパーとディープスリーにしっかりコンテストしてショットミスを誘発。
さらに残り15秒で3点リードのシチュエーションでは、右ウイングでドレイモンド・グリーンがドライブするのを見るとレブロン・ジェームズがデイビスへスイッチするように指示。レブロンがアンドリュー・ウィギンズ、デイビスが左コーナーへ移動したクレイ・トンプソンを素早くガードしてグリーンのパスコースを塞ぎ、ターンオーバーを誘って勝利を確実なものとした。
相手の戦術を見事に読み切り、チームメイトへ的確な指示を出したレブロンのバスケットボールIQの高さは見事だったが、38歳の大ベテランはカリーを封じたデイビスへ最大級の賛辞を送っていた。
「彼はリーグ最高のディフェンシブプレーヤー。それは知っていると思う。どんな犠牲を払ってでもリムを守り抜き、ポイントガードにもスイッチしてしまう。ステフのような男にもスイッチできる選手はそう多くない。ステフはとんでもない選手だ。でも俺たちはAD(デイビス)ならどんな相手だろうとガードできると信頼している。今夜の彼はまさにそれを見せつけてくれた」
デイビスはウォリアーズとのシリーズ(3試合)で平均22.0点、14.3リバウンド、4.0アシスト、1.3スティールに驚異の3.7ブロックをマーク。第4戦ではブロックこそなかったものの、その存在感は格別だった。
デイビスのディフェンス面の影響力には、敵将スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も「このシリーズで大きな部分を占めているのは間違いない。デイビスが支配しているんだ」とその影響力の高さを認めていた。
第5戦は10日にウォリアーズのホーム、チェイス・センターで行なわれる。ホームコート・アドバンテージを奪われたウォリアーズがシリーズを突破するためには地元(第5戦、7戦)に加え、敵地(第6戦)での勝利も求められる。
ウォリアーズは2016年のカンファレンス決勝でオクラホマシティ・サンダー相手に1勝3敗から3連勝してNBAファイナルまで勝ち上がった経験があるが、レイカーズのレブロンはこれまでにプレーオフで3勝1敗になったシリーズで17戦無敗というデータもある。
昨季王者は文字通り、崖っぷちの状況に追い込まれた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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勝負所でステップアップを遂げ、チームを勝利に導いたのはウォーカー四世だったが、ウォリアーズにはこの日、31得点、10リバウンド、14アシストのトリプルダブルを達成したステフィン・カリーという脅威がいた。レイカーズにとって、最終局面でこの男の猛攻を凌いだことも大きかった。
残り1分を切ってレイカーズ1点リードの場面、ビッグマンのアンソニー・デイビスが3ポイントラインまでカリーへ密着マーク。長い腕を生かしてドリブルのリズムを崩し、ミッドレンジジャンパーとディープスリーにしっかりコンテストしてショットミスを誘発。
さらに残り15秒で3点リードのシチュエーションでは、右ウイングでドレイモンド・グリーンがドライブするのを見るとレブロン・ジェームズがデイビスへスイッチするように指示。レブロンがアンドリュー・ウィギンズ、デイビスが左コーナーへ移動したクレイ・トンプソンを素早くガードしてグリーンのパスコースを塞ぎ、ターンオーバーを誘って勝利を確実なものとした。
相手の戦術を見事に読み切り、チームメイトへ的確な指示を出したレブロンのバスケットボールIQの高さは見事だったが、38歳の大ベテランはカリーを封じたデイビスへ最大級の賛辞を送っていた。
「彼はリーグ最高のディフェンシブプレーヤー。それは知っていると思う。どんな犠牲を払ってでもリムを守り抜き、ポイントガードにもスイッチしてしまう。ステフのような男にもスイッチできる選手はそう多くない。ステフはとんでもない選手だ。でも俺たちはAD(デイビス)ならどんな相手だろうとガードできると信頼している。今夜の彼はまさにそれを見せつけてくれた」
デイビスはウォリアーズとのシリーズ(3試合)で平均22.0点、14.3リバウンド、4.0アシスト、1.3スティールに驚異の3.7ブロックをマーク。第4戦ではブロックこそなかったものの、その存在感は格別だった。
デイビスのディフェンス面の影響力には、敵将スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も「このシリーズで大きな部分を占めているのは間違いない。デイビスが支配しているんだ」とその影響力の高さを認めていた。
第5戦は10日にウォリアーズのホーム、チェイス・センターで行なわれる。ホームコート・アドバンテージを奪われたウォリアーズがシリーズを突破するためには地元(第5戦、7戦)に加え、敵地(第6戦)での勝利も求められる。
ウォリアーズは2016年のカンファレンス決勝でオクラホマシティ・サンダー相手に1勝3敗から3連勝してNBAファイナルまで勝ち上がった経験があるが、レイカーズのレブロンはこれまでにプレーオフで3勝1敗になったシリーズで17戦無敗というデータもある。
昨季王者は文字通り、崖っぷちの状況に追い込まれた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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