今季のゴールデンステイト・ウォリアーズはプレーオフのカンファレンス準決勝でロサンゼルス・レイカーズに敗れ、リーグ2連覇の可能性が潰えた。主力選手の高齢化もあり、9年間でタイトル獲得4回を果たした王朝の終焉を指摘する声も少なくないが、チーム生え抜きのドレイモンド・グリーンはこれを真っ向から否定している。
スティーブ・カー・ヘッドコーチ(HC)が就任した2014-15シーズンからステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、グリーンのビッグ3を中心に、熾烈なウエスタン・カンファレンスの戦いを牽引してきたウォリアーズ。
2017年、18年にはケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)を加えた強力"カルテット"で史上7チーム目のリーグ2連覇、5年連続でNBAファイナル進出(うち優勝3回)と黄金期を築き上げた。
デュラントがサイン&トレードでブルックリン・ネッツへ移籍し、トンプソンが左ヒザの前十字靭帯断裂で全休、エースのカリーが左手骨折でわずか5試合の出場に終わった2019-20シーズンは15勝50敗とリーグ最下位に低迷。トンプソンが右足アキレス腱断裂で全休した翌20-21シーズンは、第8シードを懸けたメンフィス・グリズリーズとのプレーイン・トーナメントに敗れ、2年連続でプレーオフ進出を逃す結果をなった。
21-22シーズンに現体制で通算4回目の優勝を果たして迎えた今季、ウォリアーズはカリーが平均29.4点、トンプソンが平均21.9点、ジョーダン・プールが平均20.4点、アンドリュー・ウィギンズが平均17.1点と攻撃を牽引してウエストの第6シードを獲得。
1回戦で17年ぶりにプレーオフへ駒を進めたサクラメント・キングスを4勝3敗で撃破したが、カンファレンス準決勝でレブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビスを擁するレイカーズにシリーズ2勝4敗で敗れ、連覇には手が届かなかった。
グリーンの来季契約はプレーヤーオプションのため、フリーエージェントになって移籍を選択することになれば、ビッグ3は解体となる。
カリーが35歳、トンプソンとグリーンが33歳と高齢化が進んでいることもあって、ウォリアーズ王朝の終焉を指摘する声も少なくないが、グリーンは自身のポッドキャスト『Draymond Green Show』で、「ウォリアーズ王朝は終わったと言っている連中が多いが、19年にKD(デュラント)が去った時に(王朝が)終わったと言っていたヤツらと同じだ。そんなことはない」とこれを完全している。
「(デュラントが移籍して)4年経った今でも、彼らは終わったと言っている。ずっと間違っている。俺が『NBAで成功しない』と言っていた連中と同じだ。『(ウォリアーズは)ジャンプシュートのチームだから勝てない』と言っていた連中と同じだ。
王朝が終わったと言っている連中が誰かも知っているし、注意している。そういうヤツらはみんな、王朝の一員になった経験がない人たちだ。偉大なシャキール・オニールや俺が子どもの頃に好きだった選手たちが、『もう終わりだ』と言うのを見たことがない。なぜだか分かるかい?」
カーHCが就任して節目の10年目を迎える2023-24シーズン、ウォリアーズはどのような1年を迎えることになるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
"失敗"を認めないヤニスにシャックが現実を突きつける「第8シードに負けて『失敗ではない』なんて言えない〈DUNKSHOOT〉
レイカーズの快進撃を支える2人の"エースキラー"。モラント、カリーへの好守にコーチも称賛「我々にとって重要な存在」<DUNKSHOOT>
"コビー以来"の快挙でレイカーズを勝利に導いたウォーカー四世「最高の気分。子どもの頃からずっと夢見てきた」<DUNKSHOOT>
スティーブ・カー・ヘッドコーチ(HC)が就任した2014-15シーズンからステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、グリーンのビッグ3を中心に、熾烈なウエスタン・カンファレンスの戦いを牽引してきたウォリアーズ。
2017年、18年にはケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)を加えた強力"カルテット"で史上7チーム目のリーグ2連覇、5年連続でNBAファイナル進出(うち優勝3回)と黄金期を築き上げた。
デュラントがサイン&トレードでブルックリン・ネッツへ移籍し、トンプソンが左ヒザの前十字靭帯断裂で全休、エースのカリーが左手骨折でわずか5試合の出場に終わった2019-20シーズンは15勝50敗とリーグ最下位に低迷。トンプソンが右足アキレス腱断裂で全休した翌20-21シーズンは、第8シードを懸けたメンフィス・グリズリーズとのプレーイン・トーナメントに敗れ、2年連続でプレーオフ進出を逃す結果をなった。
21-22シーズンに現体制で通算4回目の優勝を果たして迎えた今季、ウォリアーズはカリーが平均29.4点、トンプソンが平均21.9点、ジョーダン・プールが平均20.4点、アンドリュー・ウィギンズが平均17.1点と攻撃を牽引してウエストの第6シードを獲得。
1回戦で17年ぶりにプレーオフへ駒を進めたサクラメント・キングスを4勝3敗で撃破したが、カンファレンス準決勝でレブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビスを擁するレイカーズにシリーズ2勝4敗で敗れ、連覇には手が届かなかった。
グリーンの来季契約はプレーヤーオプションのため、フリーエージェントになって移籍を選択することになれば、ビッグ3は解体となる。
カリーが35歳、トンプソンとグリーンが33歳と高齢化が進んでいることもあって、ウォリアーズ王朝の終焉を指摘する声も少なくないが、グリーンは自身のポッドキャスト『Draymond Green Show』で、「ウォリアーズ王朝は終わったと言っている連中が多いが、19年にKD(デュラント)が去った時に(王朝が)終わったと言っていたヤツらと同じだ。そんなことはない」とこれを完全している。
「(デュラントが移籍して)4年経った今でも、彼らは終わったと言っている。ずっと間違っている。俺が『NBAで成功しない』と言っていた連中と同じだ。『(ウォリアーズは)ジャンプシュートのチームだから勝てない』と言っていた連中と同じだ。
王朝が終わったと言っている連中が誰かも知っているし、注意している。そういうヤツらはみんな、王朝の一員になった経験がない人たちだ。偉大なシャキール・オニールや俺が子どもの頃に好きだった選手たちが、『もう終わりだ』と言うのを見たことがない。なぜだか分かるかい?」
カーHCが就任して節目の10年目を迎える2023-24シーズン、ウォリアーズはどのような1年を迎えることになるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
"失敗"を認めないヤニスにシャックが現実を突きつける「第8シードに負けて『失敗ではない』なんて言えない〈DUNKSHOOT〉
レイカーズの快進撃を支える2人の"エースキラー"。モラント、カリーへの好守にコーチも称賛「我々にとって重要な存在」<DUNKSHOOT>
"コビー以来"の快挙でレイカーズを勝利に導いたウォーカー四世「最高の気分。子どもの頃からずっと夢見てきた」<DUNKSHOOT>
関連記事
- 「全てがハイレベル」八村塁が同僚レブロンに脱帽。レイカーズ大黒柱の”プロ意識”に敬意「間近で見れるのは素晴らしいこと」【NBA】
- 「まるでマジックとウォージー」レブロンから八村塁の豪快ダンクにファン熱狂!日本人初のカンファレンス決勝へ<DUNKSHOOT>
- 【NBA】八村塁は9得点&豪快ダンクやブロック!レイカーズが昨季王者ウォリアーズを下し、ナゲッツの待つウエスト決勝へ<DUNKSHOOT>
- 「4勝2敗でレイカーズだ」グリーンがウエスト決勝の結果を大胆予想!カギを握るのは「ヨキッチとデイビス」<DUNKSHOOT>
- 「俺のベンチスタートをどう思う?」――名手グリーンはなぜベンチスタートに?名将カーが語る舞台裏<DUNKSHOOT>