八村塁がまたも日本人初の快挙を成し遂げた。
現地時間5月12日、ロサンゼルス・レイカーズはホームで行なわれたプレーオフのカンファレンス準決勝第6戦でゴールデンステイト・ウォリアーズに勝利。シリーズ4勝2敗で前年王者を下し、3年ぶりのカンファレンス決勝に駒を進めた。
メンフィス・グリズリーズとの1回戦で日本人として初めてシリーズ勝利を経験した八村にとっては、当然初めての舞台。夢のファイナル進出へまた一歩近づいた。
この試合、立ち上がりから攻勢を仕掛けたレイカーズは、相手に一度もリードを許すことなく122-101で完勝。大黒柱のレブロン・ジェームズが43分の出場で30得点、9リバウンド、9アシストとチームを引っ張り、インサイドの要のアンソニー・デイビスも17得点、20リバウンド、2ブロックとゴール下を支配した。
八村の見せ場は後半。無得点のまま迎えた第4クォーター10分39秒にまずはフリースローでこの日初得点をあげると、直後の守備ではクレイ・トンプソンのレイアップを見事なブロックで阻み、レブロンの3点プレーにつなげた。
さらに100-80の20点差で迎えた残り8分23秒に、ビッグプレーが飛び出す。レブロンがリバウンドを奪って速攻に転じると、右サイドにいた八村も同時にコートを駆け上がり、最後はレブロンのノールックパスを受けて豪快なダンクでフィニッシュ。チームに大きな流れを呼び込む一撃で観衆を沸かせた。
このレブロン→八村の流れるようなファーストブレイクは、現地で中継していた解説陣やSNSのコメントなどで「まるでマジックとウォージーのよう」と話題に。マジック・ジョンソンは言わずと知れたNBA歴代最高峰のポイントガードで、80年代にレイカーズを5度の頂点に導いた206cmの大型司令塔だ。
そのマジックから繰り出されるパスのフィニッシャー役を務めた1人がジェームズ・ウォージー。彼らを中心に華麗な速攻を武器とした“ショータイム・レイカーズ”は、世界中のファンを魅了し、一世を風靡した。
なお、2人はともにドラフト1位指名選手(マジックは1979年、ウォージーは82年)でレイカーズの永久欠番にもなっているが、八村のダンクが決まったあとの中継ではアリーナ上段に掲げられた両者のユニフォームが映し出されていた。
八村は今シリーズ、相手のマッチアップの関係もあって平均16.8分の出場にとどまり、得点も1回戦の14.5点から7.8点に下がったが、この試合の第4クォーターでは両チーム最多の9得点と最後に存在感を発揮。
日本人未踏の次なる舞台では、第1シードのデンバー・ナゲッツが待ち受ける。現代の“マジック&ウォージー”の活躍で、第7シードのレイカーズが再び下剋上を起こせるか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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八村の見せ場は後半。無得点のまま迎えた第4クォーター10分39秒にまずはフリースローでこの日初得点をあげると、直後の守備ではクレイ・トンプソンのレイアップを見事なブロックで阻み、レブロンの3点プレーにつなげた。
さらに100-80の20点差で迎えた残り8分23秒に、ビッグプレーが飛び出す。レブロンがリバウンドを奪って速攻に転じると、右サイドにいた八村も同時にコートを駆け上がり、最後はレブロンのノールックパスを受けて豪快なダンクでフィニッシュ。チームに大きな流れを呼び込む一撃で観衆を沸かせた。
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そのマジックから繰り出されるパスのフィニッシャー役を務めた1人がジェームズ・ウォージー。彼らを中心に華麗な速攻を武器とした“ショータイム・レイカーズ”は、世界中のファンを魅了し、一世を風靡した。
なお、2人はともにドラフト1位指名選手(マジックは1979年、ウォージーは82年)でレイカーズの永久欠番にもなっているが、八村のダンクが決まったあとの中継ではアリーナ上段に掲げられた両者のユニフォームが映し出されていた。
八村は今シリーズ、相手のマッチアップの関係もあって平均16.8分の出場にとどまり、得点も1回戦の14.5点から7.8点に下がったが、この試合の第4クォーターでは両チーム最多の9得点と最後に存在感を発揮。
日本人未踏の次なる舞台では、第1シードのデンバー・ナゲッツが待ち受ける。現代の“マジック&ウォージー”の活躍で、第7シードのレイカーズが再び下剋上を起こせるか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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