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NBA

戦力充実のセルティックス相手にアップセットを狙う第8シードのヒート。米識者が挙げたヒートの“勝ち筋”とは?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.05.17

バトラー(左)、アデバヨ(右)を中心にヒートは第8シードからカンファレンス決勝に勝ち進んだ。(C)Getty Images

バトラー(左)、アデバヨ(右)を中心にヒートは第8シードからカンファレンス決勝に勝ち進んだ。(C)Getty Images

 5月16日(日本時間17日)、NBAのプレーオフはカンファレンス・ファイナルが幕を開け、ウエスタン・カンファレンス1位のデンバー・ナゲッツが本拠地ボール・アリーナで7位のロサンゼルス・レイカーズを132-126で下して先勝した。

 そして翌17日は、イースタン・カンファレンス2位のボストン・セルティックスと8位のマイアミ・ヒートのシリーズがスタートする。両チームがカンファレンス決勝で激突するのは2020、22年に続いてここ4年間で3度目だ。

 セルティックスはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、マーカス・スマート、ヒートはジミー・バトラー、バム・アデバヨがチームの中心で、これは20年当時と変わっていない。

 今年のプレーオフでは、セルティックスがファーストラウンドでアトランタ・ホークスを4勝2敗、カンファレンス・セミファイナルではフィラデルフィア・セブンティシクサーズを4勝3敗で撃破。

 対するヒートは1回戦で第1シードのミルウォーキー・バックスを4勝1敗で倒し、2回戦ではニューヨーク・ニックスを4勝2敗で退け、1999年のニックス以来初となる第8シードからのカンファレンス決勝進出を決めた。

 レギュラーシーズンの対戦成績は2勝2敗の五分。ヒートの2勝はいずれも4点差以内の決着だった。また、両チームは昨年のカンファレンス決勝で第7戦までもつれる激戦を演じている。
 
 もっとも、『ESPN』のニック・フリーデル記者は、今年はセルティックス優勢と見ているようだ。16日に『NBC Sports Boston』のポッドキャスト番組“The Celtics Talk Podcast”へゲスト出演し、次のように語っていた。

「このシリーズで(ヒートが)制する唯一の方法、それはどの試合でも誰かが主役になることだと思う。2試合はジミー・バトラーで、あとは『第5戦のバムはすごかったな』って感じさ。マイアミにとってはそれが現実なのさ」

 フリーデル記者はヒートにとっては苦しい戦いになると分析。ちなみに『ESPN』の予想ではセルティックスがシリーズを勝ち上がる確率は97%、ヒートはわずか3%だった。

「ボストンは(選手層が)すごく厚い。あそこにはテイタムがいる。彼らはどんな相手でもスイッチできるんだ。それがこのシリーズで重要な部分になる。彼らが一丸となって取り組んだ時のディフェンスは本当にすごい。それはフィリー(シクサーズ)とのシリーズ終盤でも見てきた。彼らがどこであろうとスイッチした場合、相手チームは多くのオプションがなくなるんだ」とフリーデル記者は指摘する。
 
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