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NBA

「この瞬間のために準備してきました」惜敗もヨキッチ相手に好守を見せた八村塁。第2戦は両チームの“対策合戦”に注目<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.05.18

ヨキッチの活躍でナゲッツが初戦に勝利。一方のレイカーズも八村のマッチアップがはまり、次戦以降の光明が見えた。(C)Getty Images

ヨキッチの活躍でナゲッツが初戦に勝利。一方のレイカーズも八村のマッチアップがはまり、次戦以降の光明が見えた。(C)Getty Images

 NBAプレーオフは現地時間5月16日にウエスタン・カンファレンス・ファイナルがスタートし、デンバー・ナゲッツが本拠地ボール・アリーナでロサンゼルス・レイカーズを132-126で下して先勝した。

 ナゲッツは序盤からレイカーズに襲い掛かり、前半を終えて72-54と18点をリード。ニコラ・ヨキッチとジャマール・マレーの2枚看板に加え、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープやブルース・ブラウン、マイケル・ポーターJr.、アーロン・ゴードンらも抜群のハマり具合を見せ、見事なチームバスケットボールを展開した。

 最終的にヨキッチが34得点、21リバウンド、14アシストのトリプルダブルに2ブロック、マレーが31得点、5リバウンド、5アシスト、3スティール、コールドウェル・ポープが21得点を奪ったほか、ブラウンとポーターJr.、ゴードンの計6選手が2桁得点をあげた。

 一方のレイカーズは、アンソニー・デイビスがゲームハイの40得点に10リバウンド、3スティール、2ブロック、レブロン・ジェームズが26得点、12リバウンド、9アシスト、オースティン・リーブスが23得点、8アシストを記録。
 
 それに続いたのが、ベンチスタートの八村塁だ。ミスマッチを突いて決めた第1クォーターのダンクを皮切りに、ベースラインジャンパーや3ポイント、スピンムーブからのリバースレイアップなど、28分10秒の出場で17得点、1アシスト、1ブロック。今プレーオフ5度目、5試合ぶりの2桁得点と存在感を示した。

 試合には敗れたレイカーズだが、収穫はあった。特に最終クォーターで見せた“ヨキッチ対策”は効果的で、チームは211cm・129kgのビッグマンに203cm・104kgの八村をマッチアップさせ、デイビスが後方からカバーするディフェンスで流れを好転。

「ゲームプランの1つでした。試合前に話していたんです。コーチたちが僕に、ヨキッチもガードすることになるぞと言ってきたんです。いいプランでしたし、後半に僕らは彼に対してすごくいい仕事ができていたと思います。僕は準備できています。この瞬間のために準備してきました」

 試合後にそう語った八村は、自分より一回り大きい相手に対して強靭なフィジカルで踏ん張り、抜かれても最後まで追いかけるなど、デイビスとともにヨキッチをスローダウンさせた。
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