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NBA

八村塁、レイカーズで戦う現在の状況は「クレイジーなこと」。初の大舞台で2戦平均19.0点、FG成功率76.2%と覚醒中<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.05.20

第1シードのナゲッツ相手に連敗を喫したレイカーズだが、八村は平均19.0点と絶好調。FG成功率76.2%は両チームトップの数字だ。(C)Getty Images

第1シードのナゲッツ相手に連敗を喫したレイカーズだが、八村は平均19.0点と絶好調。FG成功率76.2%は両チームトップの数字だ。(C)Getty Images

「(シーズンの最初)僕は違うチームにいました。そこではプレーオフにさえ出られませんでした。今の僕はカンファレンス・ファイナルでウエストコースト(西海岸)にいます。クレイジーなことです」

 ロサンゼルス・レイカーズの八村塁は、現地時間5月18日のデンバー・ナゲッツとのウエスタン・カンファレンス・ファイナル第2戦を前に、米スポーツ専門局『ESPN』の番組「NBA Countdown」に出演し、現在の心境を語っていた。

 ワシントン・ウィザーズでNBA4年目の開幕を迎えた八村は、今年1月下旬にトレードでレイカーズへ移籍。ウィザーズは2021年にプレーオフに進出するも、1回戦でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに1勝4敗で敗れたあとは、2シーズン連続でプレーオフ出場を逃している。

 一方、今季途中に八村が加入したレイカーズはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスという2人のスーパースターを中心とした布陣で2年ぶりのプレーオフに進出。第7シードながら、優勝した2020年以来となるカンファレンス・ファイナル進出を果たした。
 
 16日の初戦を126-132で落としたレイカーズは、18日の第2戦では序盤からナゲッツの先発2人(ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、マイケル・ポーターJr.)をファウルトラブルへ追い込み、途中出場の八村は第1クォーターだけでフィールドゴール3本成功の6得点。

 第2クォーターも八村は、3ポイント1本を含む4本のショットとフリースロー2本を決め切って11得点。前半は7本のショットをすべて沈め、両チーム最多の17得点とレイカーズを牽引した。

 この日の八村は第1戦の第4クォーター同様、守備でニコラ・ヨキッチにマッチアップしつつ、攻撃ではアグレッシブにペイントを攻め立て、タフショットやジャンパーなどで次々と加点。前半終盤にはスクリーンと見せかけてゴール下へ走り込み、レブロンのパスからアリウープダンクを炸裂させた。

 試合は後半、ナゲッツのジャマール・マレーに爆発を許して103-108でレイカーズは敗れたものの、八村はフィールドゴール成功率80%(8/10)で21得点を記録。敵地での2試合合計で38得点(平均19.0点)、フィールドゴール成功率76.2%(16/21)、3ポイント成功率66.7%(2/3)、フリースロー成功率100%(4/4)と驚異的なスタッツを残している。

 初の大舞台を楽しむように、まさに「クレイジーな」活躍を続ける日本の至宝。ホームのロサンゼルスに戻って行なわれる第3戦以降も楽しみだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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