デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチは今季、キャリア8年目にして自身初となるNBAファイナルの舞台に立つことが決まった。昨季まで2年連続でシーズンMVPに輝き、稀代のパスセンスを備えた歴代屈指のセンターという地位を確立したが、元NBA選手のギリバート・アリナスは、現状では今以上の人気は望めないと持論を展開している。
2014年のドラフト2巡目41位指名でNBA入りしたヨキッチは、2021年、22年に史上13人目となる2年連続シーズンMVPを受賞。今季も69試合に出場して平均24.5点(リーグ18位)、11.8リバウンド(同2位)、9.8アシスト(同3位)とシーズン平均トリプルダブル級のスタッツをマークし、チームをリーグ4位(53勝29敗)、熾烈なウエスタン・カンファレンスの第1シードに導いた。
ビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、ラリー・バードに次ぐ3年連続MVP受賞も期待されたが、投票でジョエル・エンビードに241ポイント差をつけられて2位に終わり、史上4人目の快挙はならず。
それでも、プレーオフでは1回戦でミネソタ・ティンバーウルブズを4勝1敗、カンファレンス準決勝でケビン・デュラントとデビン・ブッカーを擁するフェニックス・サンズを4勝2敗、カンファレンス決勝ではレブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビス率いるロサンゼルス・レイカーズを4勝0敗で下し、フランチャイズ史上初のNBAファイナル進出を決めた。
そんななか、元NBA選手のJJ・レディックがホストを務めるポッドキャスト番組『Old Man and the Three』で、レブロン(NBA20年目/38歳)やステフィン・カリー(NBA14年目/35歳)が引退した後のリーグを牽引するスター問題について、元NBA選手のアリナスと議論を展開。
レディックが「デンバーは美しいバスケットボールブランドを持っている。ボールがよく回り、選手たちにセルフィッシュさはない。ヨキッチとマレーの素晴らしいアクション…ただ、エンターテインメント性はない。新時代にどうやってトレンドにするのか」と切り出し、テレビ放映などのマーケティング面も踏まえてアリナスに尋ねた。
するとアリナスは、「ヨキッチがLAやボストンにいたら、また違うストーリーになっていただろう」と見解を述べた。
「ヨキッチは今年、優勝する可能性はあるだろう。それでも誰も気にすることはない。申し訳ないけど、正直に言おう。彼は今の立場(スーパースター)から“スーパーメガスター”にはなれない。子どもたちが見たいことは何もしていないからね。みんな偉大なチームのプレーを見たいんじゃない。偉大なプレーヤーを見たいんだ。
ヨキッチのプレーは、バスケットボール選手としては非現実的で、素晴らしい。でも、オールスターのようなエキサイティングさはない。もしヤニス・アデトクンボやジャ・モラントのように跳躍力を備えた選手でないのであれば、どんなに売り込んでも、ボストンやニューヨーク、LAに居ない限りは、誰もそのプレーに注目することはないだろう」
トリッキーなアシストで魅せる反面、ダイナミックさに欠けるプレースタイル、そしてデンバーという大都市に比べて注目度の落ちるフランチャイズなどを踏まえ、ヨキッチは神様マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソン、ラリー・バードといった“スーパーメガスター”の位置までは届かないと、アリナスは持論を展開していた。
構成●ダンクシュート編集部
2014年のドラフト2巡目41位指名でNBA入りしたヨキッチは、2021年、22年に史上13人目となる2年連続シーズンMVPを受賞。今季も69試合に出場して平均24.5点(リーグ18位)、11.8リバウンド(同2位)、9.8アシスト(同3位)とシーズン平均トリプルダブル級のスタッツをマークし、チームをリーグ4位(53勝29敗)、熾烈なウエスタン・カンファレンスの第1シードに導いた。
ビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、ラリー・バードに次ぐ3年連続MVP受賞も期待されたが、投票でジョエル・エンビードに241ポイント差をつけられて2位に終わり、史上4人目の快挙はならず。
それでも、プレーオフでは1回戦でミネソタ・ティンバーウルブズを4勝1敗、カンファレンス準決勝でケビン・デュラントとデビン・ブッカーを擁するフェニックス・サンズを4勝2敗、カンファレンス決勝ではレブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビス率いるロサンゼルス・レイカーズを4勝0敗で下し、フランチャイズ史上初のNBAファイナル進出を決めた。
そんななか、元NBA選手のJJ・レディックがホストを務めるポッドキャスト番組『Old Man and the Three』で、レブロン(NBA20年目/38歳)やステフィン・カリー(NBA14年目/35歳)が引退した後のリーグを牽引するスター問題について、元NBA選手のアリナスと議論を展開。
レディックが「デンバーは美しいバスケットボールブランドを持っている。ボールがよく回り、選手たちにセルフィッシュさはない。ヨキッチとマレーの素晴らしいアクション…ただ、エンターテインメント性はない。新時代にどうやってトレンドにするのか」と切り出し、テレビ放映などのマーケティング面も踏まえてアリナスに尋ねた。
するとアリナスは、「ヨキッチがLAやボストンにいたら、また違うストーリーになっていただろう」と見解を述べた。
「ヨキッチは今年、優勝する可能性はあるだろう。それでも誰も気にすることはない。申し訳ないけど、正直に言おう。彼は今の立場(スーパースター)から“スーパーメガスター”にはなれない。子どもたちが見たいことは何もしていないからね。みんな偉大なチームのプレーを見たいんじゃない。偉大なプレーヤーを見たいんだ。
ヨキッチのプレーは、バスケットボール選手としては非現実的で、素晴らしい。でも、オールスターのようなエキサイティングさはない。もしヤニス・アデトクンボやジャ・モラントのように跳躍力を備えた選手でないのであれば、どんなに売り込んでも、ボストンやニューヨーク、LAに居ない限りは、誰もそのプレーに注目することはないだろう」
トリッキーなアシストで魅せる反面、ダイナミックさに欠けるプレースタイル、そしてデンバーという大都市に比べて注目度の落ちるフランチャイズなどを踏まえ、ヨキッチは神様マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソン、ラリー・バードといった“スーパーメガスター”の位置までは届かないと、アリナスは持論を展開していた。
構成●ダンクシュート編集部
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