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NBA

重鎮シャックがヨキッチを「ベストセンター」と称賛。一方で今季MVPのエンビードには辛口評価<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.05.29

プレーオフで猛威を振るうヨキッチ。歯に衣着せぬ物言いでお馴染みのシャックをして「ベストセンター」と言わしめた。(C)Getty Images

プレーオフで猛威を振るうヨキッチ。歯に衣着せぬ物言いでお馴染みのシャックをして「ベストセンター」と言わしめた。(C)Getty Images

 2022-23シーズンのMVPに選出されたのは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビード。2年連続で受賞していたデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチは、エンビードの後塵を拝し得票ポイントで2位に終わった。

 今季のエンビードは2シーズン続けてリーグトップとなる平均33.1点をマークしたほか、10.2リバウンド、4.2アシスト、1.7ブロックと立派な数字を記録。シクサーズをイースタン・カンファレンス3位の54勝28敗(勝率65.9%)へと牽引した。

 一方のヨキッチは、平均24.5点、11.8リバウンド、9.8アシスト、1.3スティールにフィールドゴール成功率63.2%、フリースロー成功率82.2%と、平均トリプルダブル級の成績をマーク。ナゲッツをウエスタン・カンファレンス首位の53勝29敗(勝率64.6%)へ導いた。
 
 もっともプレーオフでは、シクサーズはカンファレンス・セミファイナルでボストン・セルティックスに3勝2敗と王手をかけながら、そこから2連敗で敗退。一方のヨキッチ率いるナゲッツは、カンファレンス・ファイナルでロサンゼルス・レイカーズをスウィープで下し、球団史上初のNBAファイナル進出を決めた。

 MVP投票はレギュラーシーズン終了時点のもので、プレーオフの結果は関係ないのだが、カンファレンス準決勝で姿を消したエンビードとは対照的に、今ポストシーズンのヨキッチは15試合で平均トリプルダブル(29.9点、13.3リバウンド、10.3アシスト)と絶好調。フィールドゴール成功率53.8%、3ポイント成功率47.4%(平均1.8本成功)と猛威を振るっている。

 フェニックス・サンズとのカンファレンス準決勝ではシリーズ平均34.5点、13.2リバウンド、10.3アシスト、レイカーズとのシリーズでも平均27.8点、14.5リバウンド、11.8アシストと、2シリーズ連続で平均トリプルダブルをマーク。1967年のウィルト・チェンバレン(元シクサーズほか)に次ぐNBA史上2人目の快挙を達成したほか、単年のプレーオフで同年のチェンバレン(7度)を抜き、リーグ新記録となる8度目のトリプルダブルを達成した。
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