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NBA

「ハッピーな場所にいたかった」八村塁が“ウィザーズにトレードを要求した理由”を告白。レイカーズでの今季は「クレイジー」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.06.11

制限付きFAとなった八村。はたして去就は?(C)Getty Images

制限付きFAとなった八村。はたして去就は?(C)Getty Images

 現地時間6月9日(日本時間10日、日付は以下同)、デンバー・ナゲッツとマイアミ・ヒートによるNBAファイナル第4戦が行なわれる前に、サクラメント・キングスのドマンタス・サボニス、ロサンゼルス・レイカーズの八村塁というゴンザガ大出身の現役NBA選手たちが、米スポーツ専門局『ESPN』の『Hoop Streams』に出演した。

 昨年9月末、八村はワシントン・ウィザーズの一員として日本へ凱旋し、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのジャパンゲームズ(プレシーズンゲーム)を2試合こなしてアメリカへ帰還。しかし、シーズン開幕前に延長契約へこぎ着けることができず、制限付きFA(フリーエージェント)として今夏を迎えることになった。

 そんな八村のキャリアを大きく変えたのが、今年1月下旬に成立したレイカーズへのトレードだった。

「トレードを要求した理由は、僕がバスケットボールをしていてハッピーでいられるところ、バスケットボール選手としての僕を好きでいてくれて、信じてくれる場所にいたかったからです。レイカーズはそのチームのうちのひとつで、僕にとても関心を示してくれました。代理人たちとチームが上手くやってくれました」

 自身初となる移籍を、それもシーズン途中に経験した八村は、トレードされた当時をそう振り返り、ジェットコースターのような今季をこう話していた。
 
「レイカーズへ行って、僕にとってはクレイジーなシーズンになりました。…あの時点で、僕らはプレーオフへ行けると思っていませんでした。だからプレーオフへ出場して、勝ち上がったことはすごくいいことでした。(カンファレンス・ファイナルで)デンバー(ナゲッツ)に負けましたが、僕らにとってすごくいい経験でした」

 レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスという強固な基盤を擁するレイカーズは、今季途中のトレードで八村、ディアンジェロ・ラッセル、ジャレッド・ヴァンダービルト、マリーク・ビーズリーらを獲得。彼らとオースティン・リーブスやデニス・シュルーダー、ロニー・ウォーカー四世といった開幕から所属していた選手の奮闘もあり、一時はウエスタン・カンファレンス13位まで沈んでいた状況から見事挽回し、2年ぶりにプレーオフ進出を果たした。

 第7シードで臨んだポストシーズン、ファーストラウンドでメンフィス・グリズリーズを、カンファレンス・セミファイナルでは昨季覇者ウォリアーズをそれぞれ4勝2敗で撃破。ナゲッツとのカンファレンス決勝こそ4連敗で敗れ去ったが、予想外の健闘を見せたと言っていいだろう。
 
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