今年のNBAファイナルは、現地時間６月12日にボール・アリーナで開催された第５戦をホームのデンバー・ナゲッツが制し、マイアミ・ヒートを破ってフランチャイズ史上初優勝を飾った。

　マイク・マローンHC（ヘッドコーチ）の下、今季のナゲッツはニコラ・ヨキッチとジャマール・マレーというダイナミックデュオを中心に、アーロン・ゴードンやマイケル・ポーターJr.、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、ブルース・ブラウン、クリスチャン・ブラウンらが２枚看板をサポート。上質なチームバスケットボールを展開して、今プレーオフを16勝４敗で駆け抜けた。

　だが、縁の下で支えてきたベテランたちの存在も忘れてはならない。チームにはキャリア15年目のジェフ・グリーン、ディアンドレ・ジョーダン、13年目のイシュ・スミス、12年目のレジー・ジャクソンがおり、なかでもチーム最年長のグリーン（36歳）は、プレーオフでローテーションの一角を担った。
  「彼らが話すと、みんなが耳を傾ける。それは彼らの話を聞くことで、本当にスマートなことを知ることができ、自分たちのゲームを助けてくれるからなんだ。僕は本当に感謝しているし、彼らがいてくれるのは本当にありがたいことさ」

　シリーズ第２戦を前に、ヨキッチはベテラン陣についてそうコメント。８日のメディア応対でも「今年のプレーオフとファイナルがキャリアで最も重要な瞬間になっているか、どんな意味を持つか」と聞かれて、彼らの名を挙げていた。

「そうだね。だって僕らにはジェフ、イシュ、DJ（ジョーダン）がいる。彼らは長い間このリーグでやってきた。ジェフは１度ファイナルに出場している。DJは本当に優れたチームに所属してきたし、イシュは数多くの優れた選手たち、いいチームでプレーしてきた。

　けど２人（ジョーダン、スミス）はファイナルへ出場したことがなかった。彼らはもう（ファイナル進出が）今しかないかもしれない。それが僕らにとってフォーカスする上で本当に重要になっていて、勝つチャンス、あるいは機会を与えてくれているんだと思う」