デンバー・ナゲッツが球団史上初の王座に就いて幕を閉じた2022－23シーズンのNBA。現地時間６月15日（日本時間16日、日付は以下同）にはデンバーで優勝パレードが行なわれ、選手たちは地元ファンと優勝の喜びを分かち合った。

　NBAはオフシーズンに突入し、６月22日にはドラフトが開催されるが、毎年恒例のFA（フリーエージェント）戦線のスタート時期も見逃せない。米スポーツ専門局『ESPN』は、29日がチームオプション／プレーヤーオプションを行使する期限で、各チームが今夏制限付きFAになる選手へクォリファイングオファーを提示する最終日と報じた。

　今夏のFA戦線は、30日から交渉が解禁となり、翌７月１日から制限付きFAの選手たちはオファーシートへサインが可能。そして６日からチームは正式にFA選手とサインでき、それまでに合意と報じられていた移籍やトレードが一斉にオフィシャルとなる。
  　今夏の注目FAとして挙げられているのは、ダラス・マーベリックスのカイリー・アービング（完全FA／ガード）やトロント・ラプターズのフレッド・ヴァンブリート（プレーヤーオプション破棄／ガード）、ポートランド・トレイルブレイザーズのジェレミー・グラント（完全FA／フォワード）、シカゴ・ブルズのニコラ・ヴュチェビッチ（完全FA／センター）、ミルウォーキー・バックスのブルック・ロペス（完全FA／センター）、ロサンゼルス・レイカーズのディアンジェロ・ラッセル（完全FA／ガード）といった面々。

　また、FA以上に大物揃いで動向が気になるのが、プレーヤーオプション組だ。バックスでヤニス・アデトクンボとともに主軸を務めてきたクリス・ミドルトン（フォワード）、ワシントン・ウィザーズのクリスタプス・ポルジンギス（フォワード／センター）は21日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデン（ガード）とゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーン（フォワード）は、29日がオプションを行使、あるいは破棄する期限となる。