2003年のドラフト組は、先日カーメロ・アンソニー(1巡目3位指名)が引退を表明、ドラフト外でマイアミ・ヒートに入団し、同球団で20シーズンを全うしたユドニス・ハズレムも今季限りで現役を退いた。
そのため、2003年にデビューした選手で、来季もNBAでプレーする可能性がある選手は1巡目1位指名のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)1人となった。
キャリア20年目となった今季、レブロンは55試合に出場し、平均28.9点、8.3リバウンド、6.8アシストにフィールドゴール成功率50.0%、プレーオフでは16試合で平均24.5点、9.9リバウンド、6.5アシスト、1.1スティール、1.1ブロックをマークした。
昨年12月に38歳を迎えた“キング”は今季もオールスターに選出され、オールNBA3rdチームにも名を連ねるなど、依然としてリーグ屈指の選手であることを証明している。
レブロンとドラフト同期で、2019年に現役を引退したドゥエイン・ウェイド(1巡目5位指名)は、6月16日(日本時間17日)に『Bally Sports』のブランドン“スクープB”ロビンソンから「レイカーズでプレーするレブロンは、キャリア終盤にワシントン・ウィザーズでプレーしたマイケル・ジョーダンを彷彿させるか?」と聞かれ、次のように答えていた。
「そうは思わないね。MJ(ジョーダン)は復帰後、平均20点は残していたし、依然としてすごくいい選手だった。でもレブロンは僕らがこれまでに見たことがないようなレベルを維持している」
シカゴ・ブルズで2度の3連覇を成し遂げ、NBA史上最多となる6度のファイナルMVPを手にしたジョーダンは1998年に引退。しかし2001年に2度目の現役復帰を果たし、ウィザーズで2シーズンプレーした。
2年間でチームをプレーオフへ導くことはできなかったが、38歳で迎えた2001-02シーズンに平均22.9点、5.7リバウンド、5.2アシスト、1.4スティール、翌シーズンも平均20.0点、6.1リバウンド、3.8アシスト、1.5スティールと好成績を残した。
ウィザーズ時代のジョーダンは、身体能力を前面に押し出したスタイルではなく、豊富な経験を生かした駆け引きの巧さと円熟味を増したミッドレンジゲームで得点を量産。40歳を迎えた時点でもリーグ屈指の実力を誇っていた。
だがウェイドはレブロンのパフォーマンスは別格で、世界最高のプロバスケットボールリーグで持続している“一貫性”に舌を巻いていた。
「レブロンはほかの年を重ねた選手たち――ウィルト(チェンバレン)やカリーム(アブドゥル・ジャバー)といった選手たちが活躍したと見なされるハードルを高くした。それは彼の持つ一貫性にある。リーグ20年目なのに平均で30点近くを残しているんだ! 僕は彼の偉大さを目撃する1人になる機会を得られてすごく嬉しい。でもそれはみんなが目撃しているよね? そしてこれから、僕らは彼がどこまで行くのかを見届けようとしているんだ」
レブロンがユニフォームを脱ぐ日は刻一刻と近づいているが、今季のパフォーマンスを考えれば、まだまだNBAでプレーできるだけの力は残っている。世界中のバスケファン、そして現役選手やレジェンドも、1分1秒でも長く彼のプレーを見たいと願っているに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】38歳を迎えても未だ衰え知らず!NBAの“キング”レブロン・ジェームズ特集!
【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの”神様”マイケル・ジョーダン特集
そのため、2003年にデビューした選手で、来季もNBAでプレーする可能性がある選手は1巡目1位指名のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)1人となった。
キャリア20年目となった今季、レブロンは55試合に出場し、平均28.9点、8.3リバウンド、6.8アシストにフィールドゴール成功率50.0%、プレーオフでは16試合で平均24.5点、9.9リバウンド、6.5アシスト、1.1スティール、1.1ブロックをマークした。
昨年12月に38歳を迎えた“キング”は今季もオールスターに選出され、オールNBA3rdチームにも名を連ねるなど、依然としてリーグ屈指の選手であることを証明している。
レブロンとドラフト同期で、2019年に現役を引退したドゥエイン・ウェイド(1巡目5位指名)は、6月16日(日本時間17日)に『Bally Sports』のブランドン“スクープB”ロビンソンから「レイカーズでプレーするレブロンは、キャリア終盤にワシントン・ウィザーズでプレーしたマイケル・ジョーダンを彷彿させるか?」と聞かれ、次のように答えていた。
「そうは思わないね。MJ(ジョーダン)は復帰後、平均20点は残していたし、依然としてすごくいい選手だった。でもレブロンは僕らがこれまでに見たことがないようなレベルを維持している」
シカゴ・ブルズで2度の3連覇を成し遂げ、NBA史上最多となる6度のファイナルMVPを手にしたジョーダンは1998年に引退。しかし2001年に2度目の現役復帰を果たし、ウィザーズで2シーズンプレーした。
2年間でチームをプレーオフへ導くことはできなかったが、38歳で迎えた2001-02シーズンに平均22.9点、5.7リバウンド、5.2アシスト、1.4スティール、翌シーズンも平均20.0点、6.1リバウンド、3.8アシスト、1.5スティールと好成績を残した。
ウィザーズ時代のジョーダンは、身体能力を前面に押し出したスタイルではなく、豊富な経験を生かした駆け引きの巧さと円熟味を増したミッドレンジゲームで得点を量産。40歳を迎えた時点でもリーグ屈指の実力を誇っていた。
だがウェイドはレブロンのパフォーマンスは別格で、世界最高のプロバスケットボールリーグで持続している“一貫性”に舌を巻いていた。
「レブロンはほかの年を重ねた選手たち――ウィルト(チェンバレン)やカリーム(アブドゥル・ジャバー)といった選手たちが活躍したと見なされるハードルを高くした。それは彼の持つ一貫性にある。リーグ20年目なのに平均で30点近くを残しているんだ! 僕は彼の偉大さを目撃する1人になる機会を得られてすごく嬉しい。でもそれはみんなが目撃しているよね? そしてこれから、僕らは彼がどこまで行くのかを見届けようとしているんだ」
レブロンがユニフォームを脱ぐ日は刻一刻と近づいているが、今季のパフォーマンスを考えれば、まだまだNBAでプレーできるだけの力は残っている。世界中のバスケファン、そして現役選手やレジェンドも、1分1秒でも長く彼のプレーを見たいと願っているに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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