現地時間6月19日(日本時間20日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、来季契約(プレーヤーオプション)を破棄して今夏に完全FA(フリーエージェント)になることが明らかとなった。
これはグリーンの代理人を務める『Klutch Sports』のリッチ・ポールCEOが『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者へ伝えたことで発覚。グリーンは来季の2760万ドル(約38億9160万円)の高額契約を辞退し、FAマーケットに参戦することになった。
もっとも、ポールは「我々はゴールデンステイトと話し合いを続けていく。そしてすべての選択肢を詳しく見ていく」と語っていたように、グリーンはウォリアーズと新たな契約を結ぶというのが大方の予想だ。
2012年のドラフト2巡目全体35位でウォリアーズから指名されたグリーンは、ルーキーシーズンからローテーション入りし、スティーブ・カーがHC(ヘッドコーチ)に就任した2014-15シーズンから先発パワーフォワードに定着。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンとともに15、17、18、22年と、4度の優勝を勝ち取ってきた。
198㎝・104㎏とサイズに恵まれているわけではないが、ディフェンスでは当たり負けしない強靭な肉体と優れたバスケットボールIQを生かし、複数のポジションをカバー。
オフェンスではハンドオフや的確なボール捌きでチームメイトの得点チャンスを演出。さらにハンドオフフェイクからドライブで自ら得点するなど、攻守で重要な役割をこなしてきた。
ただ、昨年10月にチームメイトのジョーダン・プールを殴打したことで一時チームを離脱。指揮官や主力選手とミーティングを重ねて開幕前に復帰したのの、コーチやチームメイトからの信頼を完全に取り戻すことはできず、今夏に新たな契約を結ぶか微妙という声もある。
それでも、この日就任会見に臨んだマイク・ダンリービーJr.新GM(ゼネラルマネージャー)は「我々はドレイモンドを呼び戻したい。この組織、チームにおける彼の存在は、最高レベルで勝ち続けることを意味する。我々は彼が必要だと感じているんだ」とグリーンとの再契約にフォーカスすることを明かしていた。
グリーンはパッシングとスクリーン、カッティングを多用するウォリアーズで最もパスをする回数が多く、スイッチディフェンスやミスマッチを突くチームを形成するうえでカリーと双璧をなす最重要選手。
感情をコントロールできず熱くなりやすい部分はあるものの、ウォリアーズが再び覇権争いへ参戦するためには、グリーンの存在は不可欠と言えるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
「勝利する上で彼は重要なんだ」ウォリアーズ指揮官がグリーンの残留を熱望!「絶対に戻ってきてもらいたい」<DUNKSHOOT>
「来季へ希望を与えてくれた」連覇を逃したウォリアーズ指揮官が、今年のプレーオフで得た手応えとは?<DUNKSHOOT>
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もっとも、ポールは「我々はゴールデンステイトと話し合いを続けていく。そしてすべての選択肢を詳しく見ていく」と語っていたように、グリーンはウォリアーズと新たな契約を結ぶというのが大方の予想だ。
2012年のドラフト2巡目全体35位でウォリアーズから指名されたグリーンは、ルーキーシーズンからローテーション入りし、スティーブ・カーがHC(ヘッドコーチ)に就任した2014-15シーズンから先発パワーフォワードに定着。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンとともに15、17、18、22年と、4度の優勝を勝ち取ってきた。
198㎝・104㎏とサイズに恵まれているわけではないが、ディフェンスでは当たり負けしない強靭な肉体と優れたバスケットボールIQを生かし、複数のポジションをカバー。
オフェンスではハンドオフや的確なボール捌きでチームメイトの得点チャンスを演出。さらにハンドオフフェイクからドライブで自ら得点するなど、攻守で重要な役割をこなしてきた。
ただ、昨年10月にチームメイトのジョーダン・プールを殴打したことで一時チームを離脱。指揮官や主力選手とミーティングを重ねて開幕前に復帰したのの、コーチやチームメイトからの信頼を完全に取り戻すことはできず、今夏に新たな契約を結ぶか微妙という声もある。
それでも、この日就任会見に臨んだマイク・ダンリービーJr.新GM(ゼネラルマネージャー)は「我々はドレイモンドを呼び戻したい。この組織、チームにおける彼の存在は、最高レベルで勝ち続けることを意味する。我々は彼が必要だと感じているんだ」とグリーンとの再契約にフォーカスすることを明かしていた。
グリーンはパッシングとスクリーン、カッティングを多用するウォリアーズで最もパスをする回数が多く、スイッチディフェンスやミスマッチを突くチームを形成するうえでカリーと双璧をなす最重要選手。
感情をコントロールできず熱くなりやすい部分はあるものの、ウォリアーズが再び覇権争いへ参戦するためには、グリーンの存在は不可欠と言えるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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