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NBA

「特別なことを成し遂げるチャンスがある」エゴマニアからチームを牽引する真のリーダーへと成長したジミー・バトラー

ダンクシュート編集部

2019.12.10

今季のバトラーは得点こそブルズやウルブズ時代を下回っているが、リバウンド、アシスト、スティールはキャリアハイと多彩な活躍が光る。(C)Getty Images

今季のバトラーは得点こそブルズやウルブズ時代を下回っているが、リバウンド、アシスト、スティールはキャリアハイと多彩な活躍が光る。(C)Getty Images

 2019-20シーズンのNBAで、序盤戦の“サプライズチーム”のひとつがマイアミ・ヒートだ。17勝6敗(勝率73.9%/現地12月9日時点)はロサンゼルス・レイカーズ、ミルウォーキー・バックス、ボストン・セルティックスに次いでリーグ4位。ホーム開幕10連勝は創立32年目にしてフランチャイズ新記録と、快進撃を続けている。

 長年“マイアミの象徴”として君臨したドゥエイン・ウェイドが昨季限りで引退。絶対的な柱を失ったなかで、4年総額1億4200万ドル(154億2500万円)で加入した万能戦士ジミー・バトラーがチームを力強く牽引している。

 今季23試合中19戦に出場し、リバウンド(6.3)、アシスト(6.8)、スティール(2.21)、ブロック(0.79)はいずれもキャリアハイペース。得点(20.6)こそシカゴ・ブルズやミネソタ・ティンバーウルブズ時代にこそ及ばないが、12月は月間平均26.8点とギアを上げている。スタッツ部門の最多回数も得点(9回)、アシスト(11回)、+/-(8回)で断トツのチームトップだ。
 
 とはいえ、今のヒートがバトラーのワンマンチームかと言えば、そうではない。ドラフト外でNBA入りしたガードのケンドリック・ナンが平均15.3点、2.5リバウンド、3.4アシスト、今年のドラフト1巡目13位指名の新人タイラー・ヒロがスーパーサブとして平均14.0点、4.0リバウンド、2.0アシスト、そして3年目のバム・アデバヨがインサイドの柱として平均14.6点、10.5リバウンド、4.1アシスト、1.43スティール、1.22ブロックをマークとしている。

 9年目を迎えたバトラーだが、ブルズ時代にはチームメイトとの衝突が何度か報じられ、ウルブズでもアンドリュー・ウィギンズとカール・アンソニー・タウンズに不満。昨季所属したフィラデルフィア・セブンティシクサーズでは2枚看板のジョエル・エンビードとベン・シモンズの隣でプレーするよりも大きなチャンスを望み、“エゴマニア”とメディアから揶揄されることもあった。

 しかし、今夏に加入したヒートでバトラーは“チームプレーヤー”として一皮剥けた。
 

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