6月22日(日本時間23日、日付は以下同)にNBAドラフト2023が開催されたが、同日に衝撃のトレードが合意に達した。
それは18日にフェニックス・サンズからブラッドリー・ビールが絡んだトレードでワシントン・ウィザーズへ移籍していたクリス・ポールが、ジョーダン・プール、ライアン・ロリンズ、複数のドラフト指名権との交換でゴールデンステイト・ウォリアーズへ加入するものだった。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという現役最強のビッグ3を擁するウォリアーズは、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下、2015年から昨年まで4度もリーグの頂点に立った強豪チーム。
ただ、ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ今季は、レギュラーシーズン44勝38敗(勝率53.7%)でウエスタン・カンファレンス6位にとどまり、プレーオフではカンファレンス準決勝でロサンゼルス・レイカーズに敗れて連覇を逃していた。
フロントはこの結果を受け、今季チーム3位の平均20.4点をマークした24歳のプールを放出。その見返りとして38歳のポールを加えたが、これはハイリスクとも思える動きだったと言っていい。
ポールはロサンゼルス・クリッパーズ在籍時の2014年、ヒューストン・ロケッツ時代の2018、19年にウォリアーズとプレーオフで激闘を繰り広げてきた。ウォリアーズからすれば“ライバルチーム”の主力選手だっただけに、カリーらと共演することに違和感を覚えた人もいるだろう。
もっとも、ポール自身は26日に出演した米スポーツ専門局『ESPN』の番組“NBA Today”でこのように話していた。
「このリーグではいつも起こること。たぶん、僕が(かつてのライバルチームへ)向かうことになるのは初めての状況かもしれないね。けどコートに立てば、彼らは皆同じゴールを持っていて試合をするのが大好きだから、僕は楽しみにしているよ」
ポールはキャリア18年間でニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)、クリッパーズ、ロケッツ、オクラホマシティ・サンダー、サンズ、そして今回ウォリアーズ入りとなったが、これらはすべてトレードによる移籍だった。
「新しいチームへ行く時というのは、いつだって新たなプロセスなのさ。僕はこれまで何度も経験してきたけど、今回の移籍は本当にワクワクしている。あのチームの選手たちは(優勝するために)必要なことを熟知している。頂点へ辿り着いたんだからね。彼らは何度も(リーグを)制してきた。だからそのプロセスの一部になれたことが嬉しいんだ」とポールは言う。
カリー&トンプソンの“スプラッシュ・ブラザーズ”を筆頭に各ポジションに実力者を揃えるスター軍団がポール加入で再び優勝戦線に浮上できるか楽しみだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
「身長198cmだったら、史上最高の選手として議論していたと思う」アイバーソンの偉大さをアリナスが解説<DUNKSHOOT>
「2日連続で48分間プレーも可能だった」アイバーソンが現役時代を回想「自分がいれば、勝つチャンスが多くあると思った」<DUNKSHOOT>
それは18日にフェニックス・サンズからブラッドリー・ビールが絡んだトレードでワシントン・ウィザーズへ移籍していたクリス・ポールが、ジョーダン・プール、ライアン・ロリンズ、複数のドラフト指名権との交換でゴールデンステイト・ウォリアーズへ加入するものだった。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという現役最強のビッグ3を擁するウォリアーズは、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下、2015年から昨年まで4度もリーグの頂点に立った強豪チーム。
ただ、ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ今季は、レギュラーシーズン44勝38敗(勝率53.7%)でウエスタン・カンファレンス6位にとどまり、プレーオフではカンファレンス準決勝でロサンゼルス・レイカーズに敗れて連覇を逃していた。
フロントはこの結果を受け、今季チーム3位の平均20.4点をマークした24歳のプールを放出。その見返りとして38歳のポールを加えたが、これはハイリスクとも思える動きだったと言っていい。
ポールはロサンゼルス・クリッパーズ在籍時の2014年、ヒューストン・ロケッツ時代の2018、19年にウォリアーズとプレーオフで激闘を繰り広げてきた。ウォリアーズからすれば“ライバルチーム”の主力選手だっただけに、カリーらと共演することに違和感を覚えた人もいるだろう。
もっとも、ポール自身は26日に出演した米スポーツ専門局『ESPN』の番組“NBA Today”でこのように話していた。
「このリーグではいつも起こること。たぶん、僕が(かつてのライバルチームへ)向かうことになるのは初めての状況かもしれないね。けどコートに立てば、彼らは皆同じゴールを持っていて試合をするのが大好きだから、僕は楽しみにしているよ」
ポールはキャリア18年間でニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)、クリッパーズ、ロケッツ、オクラホマシティ・サンダー、サンズ、そして今回ウォリアーズ入りとなったが、これらはすべてトレードによる移籍だった。
「新しいチームへ行く時というのは、いつだって新たなプロセスなのさ。僕はこれまで何度も経験してきたけど、今回の移籍は本当にワクワクしている。あのチームの選手たちは(優勝するために)必要なことを熟知している。頂点へ辿り着いたんだからね。彼らは何度も(リーグを)制してきた。だからそのプロセスの一部になれたことが嬉しいんだ」とポールは言う。
カリー&トンプソンの“スプラッシュ・ブラザーズ”を筆頭に各ポジションに実力者を揃えるスター軍団がポール加入で再び優勝戦線に浮上できるか楽しみだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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