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「IQが高く、周囲の選手を高めてくれる」レブロン、ヨキッチと優勝を勝ち取ったKCPが両者の類似点を語る<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.06.28

レイカーズ在籍時にレブロン、ナゲッツでヨキッチと共闘したKCPが2人のスーパースターについて語った。(C)Getty Images

 KCPことケンテイビアス・コールドウェル・ポープはNBAキャリア10年目となった今季、デンバー・ナゲッツのスターターとして堅実な働きを見せた。

 レギュラーシーズンは76試合で平均10.8点、2.7リバウンド、2.4アシスト、1.5スティールに3ポイント成功率42.3%(平均1.8本成功)を残すと、プレーオフでは20試合で平均10.6点、3.3リバウンド、1.6アシスト、1.3スティールに3ポイント成功率38.0%(平均1.8本成功)をマークした。

 ニコラ・ヨキッチとジャマール・マレー擁するナゲッツで、KCPは3&Dとして見事にフィットし、球団史上初優勝に大きく貢献。2020年のロサンゼルス・レイカーズ以来、通算2度目の王座獲得となった。

 30歳のスウィングマンにとって、カンファレンス・ファイナルで対戦したレイカーズには2020年にともに優勝を勝ち取ったレブロン・ジェームズがいた。

 シリーズ初戦、ナゲッツはヨキッチが34得点、21リバウンド、14アシストのトリプルダブルで勝利。試合後にKCPはレブロン(26得点、12リバウンド、9アシスト)とヨキッチについて「唯一の違いは、ヨキッチよりレブロンの方が高く跳べること」と話していた。

 チームメイトの言葉を聞いたヨキッチは「それはいくらなんでも無礼じゃないか」と切り出し、「ジョークだよ。(レブロンは)史上最高の選手の1人、あるいは歴代ベストな男と比較されたんだから、本当に嬉しいこと」とコメント。
 
 そして「僕らはさまざまな方法でゲームに影響を与えている。けど彼は本当にいい選手だ」と語っていた。

 結局ナゲッツはレイカーズを4連勝で一蹴すると、ファイナルではマイアミ・ヒートを4勝1敗で下し、平均30.2点、14.0リバウンド、7.2アシストをあげたヨキッチは満場一致でファイナルMVPに選ばれた。

 ナゲッツの初優勝から約2週間。6月27日(日本時間28日)に公開されたJJ・レディックがホスト役を務める人気ポッドキャスト番組"The Old Man & The Three"へKCPが出演し、改めてヨキッチとレブロンの類似点について述べた。

 KCP曰く「彼らの頭脳には超高性能なコンピューターシステム」が内蔵されており、物事を処理する速度が誰よりも速いという。

「あの2人がコートでやっていることを目にしていると、『いったいどうやって見ていたんだ?』って思ってしまう。(バスケットボール)IQがすごく高いんだ。ゲームをコントロールする方法を熟知していて、チームメイトを絡めて、周囲の選手たちを高めてくれる。その点が最も大きな類似点だね」

 また、KCPはレブロンとヨキッチはリーグを代表する選手であり、レイカーズ時代はレブロンからリーダーになるために多くのことを教わり、ナゲッツで同僚のヨキッチには「毎日驚かされている」とも語っていた。

文●秋山裕之(フリーライター)

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