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「正直イラついてる」とエースも憤慨!判定に苦しむ八村塁、”演技力”が飛躍のカギか

秋山裕之

2019.12.10

八村のフリースロー成功率は88.9%と極めて優秀だが、試投数は1試合あたり2.0本と少ない。(C)Getty Images

 12月8日(日本時間9日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはロサンゼルス・クリッパーズと対戦。25点差で敗れた1日の試合のリベンジマッチとなったが、119-135でまたも黒星を喫してしまった。

 これで今季成績は7勝15敗。9日時点でイースタン・カンファレンス12位に沈んでいる。

 ただ、今後のスケジュールはアウェー3連戦ながら、相手は10日がシャーロット・ホーネッツ(9勝16敗)、14日がメンフィス・グリズリーズ(6勝16敗)、16日はデトロイト・ピストンズ(10勝14敗)といずれも勝率5割を下回っており、日程もそこまで厳しくない。特に同じイーストのホーネッツとピストンズにはぜひ勝ち切り、ひとつでも順位を上げたいところだ。
 
 ウィザーズのチームスタッツに着目すると、フリースローの少なさが気になる。1試合あたりの試投数は20.4本で、これはリーグ26位の数字だ。

 クリッパーズとの一戦では、チーム全体で30本放ち、うち25本に成功(83.3%)。いずれもクリッパーズ(20/27、成功率74.1%)を上回る数字を記録している。

 しかしスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)とエースのブラッドリー・ビールは、クリッパーズ戦のフリースロー獲得数について納得していない。

 クリッパーズ戦でビールは9本、八村塁は7本のフリースローを放ったが、ブルックスHCは「ルイは積極的にリングにアタックしているけど、まだ(レフェリーが)彼のことを知らないのか、フリースローがもらえていない。笛がもっと吹かれてもおかしくはないはずだ。とにかく、ルイには今後も(ペイントエリアへ)アタックし、フィジカルにプレーし続けてほしいね」と試合後にコメント。八村にもっとフリースローの機会が与えられるべきと主張している。

 ビールもレフェリーの判定について「正直、イラついてる。本当に不公平だし、受け入れがたいね。コート上で俺には多くの接触があるのに、コールされないんだ。(今の状況を)受け入れることはできない」と不満をぶちまけた。
 
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”演技力”の向上もNBAでは必須事項