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八村塁と再契約合意のレイカーズを米メディアも高評価!「彼がカンファレンス決勝まで勝ち進んだチームの要因だった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.02

プレーオフでレイカーズの快進撃に大きく貢献した八村。FA交渉解禁初日に再契約で合意した。(C)Getty Images

 現地時間6月30日、NBAはフリーエージェント(FA)選手との交渉が解禁となり、フレッド・ヴァンブリートがトロント・ラプターズからヒューストン・ロケッツへ移籍するなど、数多くの契約合意のニュースが飛び交った。

 そうしたなか、昨季途中に複数のトレードでロスターを刷新して、ウエスタン・カンファレンス決勝まで勝ち上がったロサンゼルス・レイカーズも積極的な動きを見せた。

 5月23日のシーズン終了会見で、ロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)は「継続することが最優先です。ロッカールームには素晴らしい選手たちがいて、このグループを形成していると感じています。互いにプレーすることを楽しみ、ダービン(ハムHC)は彼らをコーチすることを楽しんでいます。トレーニングキャンプから集まれば、このチームにはさらに成長し、改善していく余地があるとわかっています。私はこのチームのコアとなる選手たちをキープしていくことを優先していきます」と述べた通り、見事に有言実行を果たしてみせた。
 
 レイカーズはドラフト外から先発シューティングガードの座を勝ち取ったオースティン・リーブスと4年5600万ドル(約80億6400万円)、今年2月のトレードで古巣復帰となった司令塔のディアンジェロ・ラッセルと2年3700万ドル(約53億2800万円)で合意し、先発バックコートをキープ。

 控えから攻守で貢献したデニス・シュルーダーが2年2600万ドル(約37億4400万円)でラプターズへ移籍するも、マイアミ・ヒートの一員としてNBAファイナルでもスターターを務めたゲイブ・ヴィンセントと3年3300万ドル(約47億5200万円)の契約で合意した。

 また、フォワードではトーリアン・プリンスと1年450万ドル(約6億4800万円)、キャム・レディッシュと2年契約(金額は不明)、センターではジャクソン・ヘイズと2年契約(金額は不明)で合意に達しており、ウイングとビッグマンの層も強化することに成功した。

 そして今年1月下旬にワシントン・ウィザーズからトレードで加入し、プレーオフで躍動した八村塁とは3年5100万ドル(約73億5000万円)で再契約。制限付きFAとなっていたリーブスと八村、完全FAだったラッセルの"引き留め最優先"3人との再契約にこぎ着けた。
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“理想的な環境”でさらなる成長が期待される八村