今夏のフェニックス・サンズは、現地時間6月18日(日本時間19日、日付は以下同)にワシントン・ウィザーズから元オールスターのブラッドリー・ビールを獲得。平均20点以上が計算できるデビン・ブッカー、ケビン・デュラント、ビールというビッグ3を完成させた。
さらに6月30日に解禁されたFA(フリーエージェント)市場では渡邊雄太、ケイタ・ベイツ・ジョップ、ドリュー・ユーバンクス、チメジー・メトゥとサインし、エリック・ゴードンとも契約に合意。また、自軍のFAだったデイミオン・リーとジョシュ・オコーギーと再契約を結んだ。
昨季のクリス・ポール(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)をはじめ、チームは過去にケビン・ジョンソンやジェイソン・キッド、スティーブ・ナッシュといった正統派ポイントガード(PG)が活躍してきた。
現ロスターでPGはキャメロン・ペイン、ビールとともにウィザーズから獲得したジョーダン・グッドウィンがいるものの、ポールやナッシュのようなパサータイプは皆無。先発予想はバックコートがブッカーとビール、フロントコートはデュラント、オコーギー、エイトンの5人で、ブッカーとビール、デュラントがボールハンドラー役を務めることになるだろう。
今季のサンズはブッカー、デュラント、ビールのうち1人もしくは2人が基本的にコートへ立ち、勝負所で3人を同時に起用することになる。彼らと出場する可能性が最も高いのはセンターのエイトンだが、その日の対戦相手によってはオコーギーやリー、ゴードン、あるいは渡邊が起用される可能性も十分ある。
キャリア5年目の昨季、ネッツで58試合に出場して平均5.6点、2.4リバウンド、3ポイント成功率44.4%を残した28歳の日本人フォワードは、ジェームズ・ジョーンズGM(ゼネラルマネージャー)がリリースで「ユウタはリーグでベストな3ポイントシューターのひとりであることを証明してきました。それに複数のポジションをガード可能なサイズと能力があります」と評していたように、現代バスケで不可欠な3ポイントという飛び道具がある。
サンズには昨季3ポイント成功率44.5%(平均1.5本成功)を残したリーがおり、渡邊は彼と並んでスポットシューターとして重宝されるかもしれない。
ちなみに、昨季キャッチ&シュートの3ポイントを100本以上放った選手のうち、トップがルーク・ケナード(メンフィス・グリズリーズ)の52.6%、2位はジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)の47.6%、3位はリーの47.0%(108/230)、そして渡邊は45.7%(59/129)で4位だった。
無保証契約からブルックリン・ネッツで開幕ロスター入りし、ローテーションの一角の座を勝ち取った苦労人は、攻守両面で献身的な働きを期待できる。新天地には昨季途中まで共闘し、息の合ったプレーを見せていたデュラントがいることも、本人にとっては心強いだろう。
ボールを持たずに活躍できる渡邊は、デュラントはもちろん、ブッカー、ビールとも完璧に噛み合うはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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昨季のクリス・ポール(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)をはじめ、チームは過去にケビン・ジョンソンやジェイソン・キッド、スティーブ・ナッシュといった正統派ポイントガード(PG)が活躍してきた。
現ロスターでPGはキャメロン・ペイン、ビールとともにウィザーズから獲得したジョーダン・グッドウィンがいるものの、ポールやナッシュのようなパサータイプは皆無。先発予想はバックコートがブッカーとビール、フロントコートはデュラント、オコーギー、エイトンの5人で、ブッカーとビール、デュラントがボールハンドラー役を務めることになるだろう。
今季のサンズはブッカー、デュラント、ビールのうち1人もしくは2人が基本的にコートへ立ち、勝負所で3人を同時に起用することになる。彼らと出場する可能性が最も高いのはセンターのエイトンだが、その日の対戦相手によってはオコーギーやリー、ゴードン、あるいは渡邊が起用される可能性も十分ある。
キャリア5年目の昨季、ネッツで58試合に出場して平均5.6点、2.4リバウンド、3ポイント成功率44.4%を残した28歳の日本人フォワードは、ジェームズ・ジョーンズGM(ゼネラルマネージャー)がリリースで「ユウタはリーグでベストな3ポイントシューターのひとりであることを証明してきました。それに複数のポジションをガード可能なサイズと能力があります」と評していたように、現代バスケで不可欠な3ポイントという飛び道具がある。
サンズには昨季3ポイント成功率44.5%(平均1.5本成功)を残したリーがおり、渡邊は彼と並んでスポットシューターとして重宝されるかもしれない。
ちなみに、昨季キャッチ&シュートの3ポイントを100本以上放った選手のうち、トップがルーク・ケナード(メンフィス・グリズリーズ)の52.6%、2位はジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)の47.6%、3位はリーの47.0%(108/230)、そして渡邊は45.7%(59/129)で4位だった。
無保証契約からブルックリン・ネッツで開幕ロスター入りし、ローテーションの一角の座を勝ち取った苦労人は、攻守両面で献身的な働きを期待できる。新天地には昨季途中まで共闘し、息の合ったプレーを見せていたデュラントがいることも、本人にとっては心強いだろう。
ボールを持たずに活躍できる渡邊は、デュラントはもちろん、ブッカー、ビールとも完璧に噛み合うはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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