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W杯アメリカ代表のブリッジズが2018年ドラフトを回想「9位でニューヨークへ行くと思っていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.06

当初はニックス入団を期待していたというブリッジズ。同チームは現在、ブランソン(左)をはじめビラノバ大メンバーが集結している。(C)Getty Images

 2022-23シーズン、ミカル・ブリッジズは2月にフェニックス・サンズからブルックリン・ネッツへトレードされるも、新天地で平均26.1点に4.5リバウンド、2.7アシストと見事な成績を残した。

 飛躍を遂げた26歳のウイングプレーヤーの活躍もあって、ネッツはイースタン・カンファレンス6位の45勝37敗(勝率54.9%)で5年連続のプレーオフに出場。ファーストラウンドでフィラデルフィア・セブンティシクサーズに4連敗を喫したものの、ブリッジズは両チームトップの平均23.5点に5.3リバウンド、4.0アシストと奮戦した。

 そのブリッジズは、現地7月5日に公開されたポッドキャスト番組『The Tidal League podcast』に出演。自身が指名された2018年ドラフト当時を回想した。

 ビラノバ大出身のブリッジズは、同年のドラフト1巡目10位でシクサーズから指名され、当日のトレードでサンズへ移籍してNBAキャリアをスタート。

 ドラフト同期では、3位指名のルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、4位指名のジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)、5位指名のトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、11位指名のシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)がオールスター入りしているが、昨季の活躍によりブリッジズもトップクラスの仲間入りを果たしたと言っていいだろう。
 
 もっとも、ペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれ育ったブリッジズがドラフト時に望んでいたことは、地元に近いニューヨークを本拠地に置くニックスから指名されることだったという。

「僕は9位でニューヨークへ行くと思っていた。だから楽しみにしていたんだ。ニックスに入りたかったし、ニューヨークにいたかった。家にも近かったからクールだと思ったんだ。MSG(ホームのマディソンスクエア・ガーデン)も大好きでね。カレッジ時代のビッグイースト・トーナメントでも、僕のベストゲームはいつだってあそこだった」

 ブリッジズは「だから僕は『よし。9位だな。9位で(ニューヨークへ)行きたい』って感じだった」と語っていたが、結果としてニックスが指名したのはケビン・ノックス二世だった。

 ちなみに、現在のニックスにはビラノバ大でNCAAトーナメントを制覇した選手が3人在籍している。ブリッジズと同期で2016、18年と2度の優勝の立役者となったジェイレン・ブランソン、彼らの2学年先輩で16年優勝時のエースだったジョシュ・ハート、そして今夏のFA戦線で、前2人と同様に2度の全米制覇を経験しているドンテ・ディヴィンチェンゾが加わった。

 ブリッジズとしては、ブルックリンのすぐ近くのニューヨークで大学時代のチームメイトが集結して覇権争いを目指す状況に、どこか不思議な感覚もあるだろう。

 なお、8月25日に開幕する「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」では、ブリッジズ、ブランソン、ハートがアメリカ代表として出場を表明している。ネッツからは仲のいいキャメロン・ジョンソンも出場予定なだけに、今夏はブリッジズにとって充実した時間となりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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【動画】ブリッジズ、ブランソンらを擁して頂点に立った2018年ビラノバ大プレー集