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NBA

「僕らは笑い合っていた」ポールがカリーと14年ぶりにワークアウトを実施!「この年齢で一緒にプレーできるのはありがたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.12

長年NBAの第一線でプレーしてきたポール(右)とカリーは、同じチームでどんなプレーを見せるのか。(C)Getty Imgaes

長年NBAの第一線でプレーしてきたポール(右)とカリーは、同じチームでどんなプレーを見せるのか。(C)Getty Imgaes

 昨季、フェニックス・サンズでプレーした元オールスターポイントガード(PG)のクリス・ポールは今夏に2度のトレードを経験。最終的に38歳の新天地はゴールデンステイト・ウォリアーズに決まった。

 ウォリアーズは、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンのスプラッシュ・ブラザーズ、攻守で替えの利かない存在であるドレイモンド・グリーンのビッグ3を中心に2015年以降に4度(2015、17、18、22)頂点に立ったリーグ屈指の強豪チーム。

 昨プレーオフではカンファレンス準決勝で敗退したものの、スプラッシュ・ブラザーズは依然健在で、完全FA(フリーエージェント)だったグリーンとも再契約を締結。今夏にチームはポールのほか、コンボガードのコーリー・ジョセフ、万能ビッグマンのダリオ・シャリッチを加えた。

 今季のウォリアーズにとって理論上のベストメンバーは、ポール、カリー、トンプソン、アンドリュー・ウィギンズ、グリーンという布陣。もちろん、レギュラーシーズンの重要な場面やプレーオフでは、このスモールラインナップで臨むこともあるかもしれない。

 183㎝のポールに188㎝のカリー、198㎝のトンプソン、201㎝のウィギンズ、198㎝のグリーンの5人は上背こそないものの機動力は抜群で、素早いパスワークで相手を圧倒することができる。
 
 ディフェンス面では、彼らはキャリアのなかでスイッチを繰り返して複数のポジションをガードしてきた。しかし、シーズン中からこの布陣を多用すると、ケガの可能性も高まるだけに、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)をはじめとするコーチングスタッフはプレータイムを慎重に分散していくだろう。

 7月9日(日本時間10日)にラスベガスで入団会見を開いたポールは、同日にカリーと約20分間のワークアウトを実施。両者が一緒にワークアウトしたのは2009年以来で、当時ポールはNBAキャリア4年目を終えた24歳、一方のカリーはプロデビュー前の21歳だった。

 その後、2人はリーグを代表するガードとなり、レギュラーシーズン、プレーオフを問わず何度も好勝負を繰り広げ、お互い切磋琢磨してきた。

 14年ぶりのカリーとのワークアウトにポールは「今日ワークアウトしている時でさえ、僕らは笑い合っていたんだ。この年齢で一緒になってプレーできることはありがたいことだし、素晴らしい機会になる。だって、僕らはもう若くはないからね」と振り返っていた。

 カリーはNBA史上最高の3ポイントシューターで、ポールもPGとして歴代屈指の実績を残してきたレジェンド。引退後のバスケットボール殿堂入りが濃厚なベテランデュオの共演は、今季の注目ポイントのひとつになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】プレーでもルックスでもファンを魅了!NBA史上最高のシューター、ステフィン・カリーの厳選ショット!
 
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