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「サラダを食べて水を飲むような時代じゃない」“ガラスのエース”ザイオンにアリナスが忠告「サポートチームが必要」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.07.19

キャリア平均25.8点、7.0リバウンド、3.6アシストと好成績を残しているザイオンだが、相次ぐケガで出場試合数は4年間で114にとどまっている。(C)Getty Images

 ニューオリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンは、NBA4年間で計114試合の出場にとどまっている。誰もが認めるポテンシャルの持ち主ながら、ウェイトオーバーやメンタルヘルスの問題で実力を発揮できない状況を受け、元NBA選手のギルバート・アリナスは「年齢的に助けが必要だ」と説いている。

 デューク大時代から有望株と目され、2019年ドラフト全体1位指名を受けて鳴り物入りでNBA入りしたザイオンは、ルーキーイヤーはプレシーズンで右ヒザの半月板を損傷して出遅れ、わずか24試合の出場に。翌2020-21シーズンは61試合に出場して平均27.0点、7.2リバウンド、3.7アシスト、FG成功率61.1%を記録してオールスター出場も果たしたが、続く21-22シーズンは右足の第5中足骨骨折により、リハビリが長引いて全休に終わった。

 5年総額1億9300万ドル(約267億円)の延長契約を結んで迎えた昨季も、平均26.0点、7.0リバウンド、4.6アシストと好成績を残したものの、29試合の出場にとどまった。7月6日に23歳になったばかりだが、"ガラスのエース"の印象は定着してしまっている。

 ザイオンは7月に入り、『ESPN』のインタビューで、調子を維持するための健康的な食事に関して「簡単じゃないさ。年を重ねたとは言いたくないけど、今は知恵を付けている段階。そこから進んでいくだけだ」と語っている。

「もっと上手くやれたことがたくさんあるけど、できなかった。今、その間違いを修正しているところだ。柔軟性やバンドワークの強化が必要だ。体重を減らしてプレーするよりも、そういった部分を磨いた方がより長くコートに立ち続けることができると思う。僕は単にバスケットボールがしたいだけなんだと理解してもらいたい。誰もサイドラインで座っていたくなんかないさ」
 
 米スポーツキャスターのダン・パトリック氏が司会を務めるポッドキャスト番組『The Dan Patrick Show』で、ザイオンの印象を問われた元NBA選手のアリナスは、「文字通り、彼は足踏みをしている」と見解を述べた。

「大学とは違ってシーズンも長いし、シーズン中には体重が増える。トレーニングキャンプに204ポンド(約92.5kg)で入って、年明けの1月には224ポンド(約101.6kg)になっていたりね。びっくりしたよ。1試合平均42分プレーしているのに、俺はどんな間違ったことをしたんだってね。

(ザイオンは)年齢的に助けが必要だろう。サラダやキャベツ、ニンジンを食べ、水を飲むような時代じゃない。俺たちが23~24歳の頃は、まだハンバーガーを食べていた。ステーキじゃなくて魚に比重を置いたり、ヘルシー志向にならないといけないが、彼の身体はそれに適応する準備ができていないんだ。サポートチームが必要になる」

 また、ザイオンの5年後と、ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ/2019年ドラフト全体2位指名)の5年後どちらに賭けるか、という質問にアリナスは、「自分のスキルやマインドを教えられるなら」「細かく管理する」としたうえで、「ザイオンを選ぶ」と回答した。

 ザイオンは未完の大器で終わってしまうのか、ウェイトの問題を解消してNBAの舞台で躍動するのか。2023-24シーズンは勝負の5年目となりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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