ジェームズ・ハーデンのトレード要求で揺れ動いている今夏のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ。そんななか、大黒柱のジョエル・エンビードまでもが「俺はただチャンピオンになりたい。それがフィリーでなのか、別の場所でなのかはわからない」と移籍を匂わせる発言をしたことが、大きな話題となっている。

　もし昨季MVPに輝き、29歳とキャリアの全盛期にあるエンビードの移籍が実現するとなれば、リーグの勢力図が一変するのは間違いない。それだけに、どのチームに移るのかが最大のポイントになるが、NBAインサイダーでシクサーズの地元紙『The Philadelphia Inquirer』に所属する番記者のキース・ポンペイによれば、移籍先の有力候補のひとつとしてニューヨーク・ニックスが考えられるという。
  「実際にあり得る話だよ。すでにジョエルは、ニューヨークに家を構えてからしばらく経つし、彼の方から声をかけてくれることを祈りながら、ニックスがドラフト１巡目指名権をかき集めているのは公然の秘密だ。ジョエル・エンビードを加えれば、イーストのトップチームのひとつに躍り出るんだからね」

　ゲスト出演した『SiriusXM NBA Radio』でそう話したポンペイ。ただ一方で『The Athletic』のサム・アミックによれば、エンビードも彼の代理人も、移籍に関する話題をチームと共有していないし、また本人はシクサーズ一筋でキャリアを全うすることを望んでいるとも報じている。

　混沌としているハーデン、エンビード、そしてシクサーズの未来。ひとまずは全員が矛を収め、一丸となって今季リーグ制覇を成し遂げればすべてが丸く収まりそうだが、はたして。

構成●ダンクシュート編集部

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