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NBA

NBA初の日本人対決実現に追い風?渡邊雄太所属のグリズリーズが14日のウィザーズ戦を“Japanese Heritage Night”として開催

ダンクシュート編集部

2019.12.13

渡邊(右)と八村(左)は今夏のW杯で共闘。日本代表をともに牽引したが、敵として戦うのは初となる。(C)Getty Images

渡邊(右)と八村(左)は今夏のW杯で共闘。日本代表をともに牽引したが、敵として戦うのは初となる。(C)Getty Images

 12月14日は、日本バスケ界にとって歴史的な日となるかもしれない。日本時間15日のNBAで、八村塁擁するワシントン・ウィザーズと渡邊雄太所属のメンフィス・グリズリーズが今季初対戦。2人の日本人が同時にコートに立てば、史上初の偉業となる。

 日本人NBAプレーヤーの歴史は、2004年の田臥勇太(フェニックス・サンズ/現宇都宮ブレックス)に始まり、14年もの長い時を経た昨季、渡邊が2人目の扉をこじ開けた。そして今年のドラフトで八村がウィザーズから指名されたことで、今季は初めて複数の日本人選手がリーグに所属するシーズンを迎えている。

 初の日本人対決に期待が高まるところだが、その一方で、確実に八村と渡邊が顔を合わせるとも言い切れない事情もある。その理由は、渡邊がグリズリーズと結んでいる「2WAY契約」。同契約選手は基本的にNBA傘下のGリーグのチームでプレーし、レギュラーシーズンのうち最大45日間だけ、所属するNBAチームへの帯同が可能となる。首脳陣は限られた期間をやりくりして、試合ごとに2WAY選手を昇降格させるため、選手自身もいつ自分がNBAの舞台に立てるのかはわからない。よって、14日の試合に渡邊がベンチ入りするとは限らないのだ。
 
 NBAのレギュラーシーズン82試合のうち、渡邊は昨季36試合でベンチ入りし、15試合に出場。今季はここまで24試合中8試合に帯同して、出場は3試合。Gリーグのメンフィス・ハッスルでは昨季を上回る平均36.7分の出場で16.3点、6.3リバウンドを叩き出しているものの、NBAでは同3.7分、2.3点とチャンスに恵まれていない。

 主力の故障もあり12月1日からは6試合連続でグリズリーズに帯同したが、出場したのは2試合のみ。それも各試合ともに5分以下のプレータイムで、7日のユタ・ジャズ戦にいたっては試合の大勢が決した、いわゆる“ガベージタイム”のみの出場だった。ルーキーのジャ・モラントやブランドン・クラークら故障者も復帰しつつある現状で、次戦にいきなり多くの出場機会が訪れるとは考えにくい。
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