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マジックとカリーによる“史上最高のPG論争”にジョーダンが参戦「マジック・ジョンソンが紛れもなく史上最高だ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.08.24

マジック(左)とカリー(右)、時代もプレースタイルも正反対の2人だが、PGとしてランクが上なのは?(C)Getty Images

 今年の夏、NBA界でホットな話題として‟史上最高のポイントガード(PG)論争"が巻き起こった。

 事の発端は、現地8月21日に公開されたギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)のポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが口にした発言だった。

 番組内で「君は史上最高のPGかい?」というアリナスの質問に、カリーが「そうさ」と返答。そして「僕とマジック(ジョンソン)の議論になる。もちろん、僕ならそう答える。マジックの経歴はとんでもないものさ。みんなが話し合っているこの話題に、僕が入ることになるとは思ってもみなかったけどね」と話した。

 するとその翌日、米スポーツ専門局『ESPN』の名物記者スティーブン・A・スミスが『First Take』の番組内でカリーがマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)を上回り、史上最高のPGだと賛同。
 
 206cmの超大型PGとして80年代のリーグを席巻したマジックは、5度の優勝、シーズンMVPとファイナルMVPにそれぞれ3度選ばれたほか、オールスターに12回、オールNBAチームに10回、4度のアシスト王に2度のスティール王と数々のタイトルを手にしたレジェンドだ。

 レギュラーシーズンでのキャリア平均11.2アシスト、プレーオフの平均12.3アシストはどちらもNBA歴代トップで、トリプルダブルの達成数でも歴代3位の138回を誇っている。

 一方、188cmのカリーは昨季までのキャリア14シーズンで4度の優勝に2度のシーズンMVP、2022年には初のファイナルMVPにも輝いたほか、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ9度選出、得点王2回、スティール王1回の実績を持つ。

 そうしたなか、23日の『First Take』で、スミス氏は思わぬ人物からテキストメッセージが届いたことを明かした。男の名はなんとマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)。90年代に2度の3連覇を成し遂げたスーパースターから送られたメッセージを、スミス氏は次のように語った。

「おはよう。どんなことであろうと、史上最高については議論になるが、史上最高のポイントガードに関する君の発言には同意しかねてしまう。マジック・ジョンソンが紛れもなく史上最高のポイントガードだ。ステフ・カリーはすごく近い位置にはいるが、マジックより上ではない。真剣な議論をするには、ポイントガードとしての定義を決める必要がある」
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