昨季はイースタン・カンファレンスのトップシードを勝ち取りながら、プレーオフ１回戦で第８シードのマイアミ・ヒートに屈辱の大アップセットを喰らったミルウォーキー・バックス。それでも戦力は依然としてリーグ屈指で、2023－24シーズンも優勝候補の一角と目されている。

　そんな強豪の大黒柱に君臨するのが、キャリア11年目を迎える生え抜きエースのヤニス・アデトクンボ。類い稀な身体能力を武器に攻守両面でゲームを支配するこの男が健在な限り、チームはタイトルコンテンダーであり続けるだろう。

　しかし、そんなヤニスとバックスの関係性が、終わりを迎える日が来てしまうかもしれない。現行の契約が2025－26シーズンまで（最終年はプレーヤーオプション）のヤニスは、現地時間９月22日（日本時間23日、日付は以下同）以降に３年１億7300万ドルの延長契約をバックスと結ぶことができるが、もしチーム全員が優勝を目指していないのならば、サインしない可能性があることを『The New York Times』のインタビューで明かした。
  「みんなが同じ考えを持っていて、みんなが優勝を目指していて、みんなが僕と同じように家族と過ごす時間を犠牲にしている。そうでなければ、僕はベストな自分にはなれない。それらが感じられなければ、僕はサインしない。

　結局のところ、チームメイトも組織も、僕が優勝したがっていることは知っていると思う。僕らが同じ考えで、チャンピオンシップを勝ち取る意思を示し、一緒に目指してくれるのであれば、何の問題もないよ」

　今夏、バックスはクリス・ミドルトンやブルック・ロペスと再契約を結び、再び頂点を目指せる陣容を整えた。来る2023－24シーズン、球団史上３年ぶり３度目のリーグ制覇を果たすことができれば、ヤニスがチームと延長契約を結ぶ可能性は限りなく高まるはずだ。

構成●ダンクシュート編集部

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