８月29日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」第３戦で、FIBAランキング36位の日本代表は同３位の強豪オーストラリアと対戦。89－109で敗れ、１次ラウンド敗退となった。

　日本は先発を過去２戦から２人変更。富樫勇樹に代えて河村勇輝、原修太に代えて比江島慎を抜擢し、馬場雄大、渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンと合わせた５人で臨んだ。

　相手のNBAプレーヤー、ジョシュ・ギディーの得点で先制を許した日本は、比江島がチーム初得点をマーク。その後はホーキンソンの３ポイントや渡邊の３点プレーで最初の５分を12－16と食らいつくも、その後はじわじわと引き離され17－25で第１クォーターを終了。

　続く第２クォーターもNBA組を中心とした相手の猛攻は止まらず点差は拡大。日本も渡邊や富樫の３ポイントなどで対抗するものの、35－57と22点ビハインドを背負って折り返した。
  　後半、日本は富永啓生をスタートで起用し、逆転勝利を収めたフィンランド戦の再現を図る。第３クォーター残り３分には最大27点差をつけられる苦しい展開となるなか、この日好調の富樫と渡邊の連続３ポイント、ホーキンソンの献身的なインサイドプレーで反撃。70－80と17点差まで縮めて最後の10分を迎えた。

　第４クォーターも日本は格上相手に一進一退の攻防を展開。残り６分半からは渡邊と富樫の連続３ポイント、ホーキンソンのゴールで13点差まで詰め寄ったが、反撃もここまで。この日26得点、11アシストをあげたギディーの変幻自在の攻撃を止められず、残り１分40秒には渡邊が５ファウルで退場となり力尽きた。

　日本は、ホーキンソンが前戦に続きゲームハイの33得点に７リバウンド、渡邊が24得点、７リバウンド、富樫が14得点、７アシスト、河村が３得点、７アシストをマーク。富永は８得点をあげたが、３ポイントは10本放って成功ゼロに終わった。

　１勝２敗のグループ３位で１次ラウンド敗退となった日本は、31日から始まる17－32位決定戦にまわる。そこで隣のグループＦの敗退チームと２試合を戦い、最終順位が決定。まだアジア最上位となってパリ五輪の出場権を獲得する可能性は残されており、引き続き必勝の戦いが続く。

構成●ダンクシュート編集部