バスケW杯

パリ五輪出場権獲得へ残り2試合、必勝誓う渡邊雄太「40分出る気持ちで」。31日の相手は格上ベネズエラに決定<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.08.30

ケガを抱え満身創痍の状態のなか、日本を牽引する渡邊雄太。残り2試合も「全力を出し切る」と宣言した。(C)Getty Images

 8月29日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」第3戦で、FIBAランキング36位の日本代表は同3位の強豪オーストラリアに89-109で敗戦。1次ラウンド敗退となり、順位決定戦にまわることとなった。

 だが、「ここからが本当の勝負」と渡邊雄太が言うように、日本にとっては引き続き必勝のゲームが続く。

 このワールドカップでは、各大陸の上位チーム(アジアの場合はオセアニアを除く最上位チーム)に来年のパリ五輪の出場権が与えられるが、ここまでアジア勢6チームは1勝をあげた日本以外は全敗。他力本願な部分はあるものの、1次ラウンドの結果が持ち越される順位決定戦で2勝を積み重ねることができれば、日本は五輪出場権獲得に大きく近づく。

 オーストラリアに敗れた直後、渡邊も「残りの2試合勝てばパリに大きく近づくと思うんで、絶対取りこぼしはできない。絶対勝ちます」と語気を強めた。
 
 東京五輪の銅メダリストで、世界ランキング3位のオーストラリア相手に、日本は前半22点ビハインド。後半には最大27点差をつけられる苦しい展開ながら、終盤には13点差まで詰め寄る粘りを見せた。この試合、両チーム最長の36分53秒出場し、24得点をあげた渡邊は「あれを40分間やらないといけない」と、前半の戦いを課題に挙げると同時に、後半に強さを発揮する現代表チームに手応えを見せる。

「自分たちの強さっていうのはこの3試合で証明できたと思うんで、それを(残りの試合も)40分間、やり切れるかどうか。本当にしんどい戦いになりますけど、そんなこと言っていられないので全力を出し切ります」

 今大会でパリ五輪の切符を掴めなければ「代表引退」を明言している日本のリーダーは、「40分出る気持ちでいつもやっている」とラスト2戦も全精力を注ぐ構えだ。グループE3位の日本は明日31日、グループFの4位が決定したベネズエラ(FIBAランキング17位)と相まみえる。今大会は3連敗と振るわないが、ランキング上は格上の相手に、渡邊率いるアカツキジャパンがどんな戦いを見せるのか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部

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