バスケW杯

“パリ五輪切符”と史上初の“大会3勝”をかけた運命の最終戦。決戦前に順位決定ラウンドの途中経過をおさらい<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.09.02

日本は最終戦で勝利すればアジア最上位およびパリ五輪出場が決まる。渡邊を中心に集大成を見せられるか。(C)Getty Images

 いよいよ勝負の時が迫ってきた。

 8月25日より日本の沖縄を含むアジア3か国で開催中の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」。大会は9日目を迎え、1次ラウンド敗退チームにとってはこの日の最終戦で17~32位の順位が決定する。

 日本は今大会通算2勝2敗。2戦目に格上のフィンランドを破り欧州勢相手に歴史的初勝利をあげると、2日前のベネズエラとの順位決定戦でも劇的な逆転勝利を飾った。

 1次ラウンド敗退となったあとでも、アカツキ・ジャパンの勢いは増すばかりだ。最終的にアジア最上位でフィニッシュすれば、来年のパリ五輪の出場権が獲得できる今大会。日本は現在、順位決定ラウンドのグループOで1位に位置しており、カーボベルデとの最終戦に勝利すれば同グループ首位(全体17~20位)およびアジア最上位が決定する。

 逆に敗れた場合、16点差以内ならグループ2位、17点差以上の敗戦ならグループ3位まで落ちてしまい、グループ2位以上の可能性を残す中国やレバノンの結果次第でトップに立てなくなる危険もあるが、勝利すればいいという事実は日本代表にとって大きなモチベーションとなっている。リーダーの渡邊雄太もベネズエラ戦直後から「絶対勝ちます」と宣言していた。
 
 ちなみに、日本はW杯(旧・世界選手権も含む)に過去5回出場しているが、ひとつの大会での最多勝利数は1967年大会の2勝(この時は順位決定戦を含め8試合もあり2勝6敗)。その他の大会はすべて1勝か未勝利に終わっており、もちろん勝ち越しで終えたことはない。

 "パリ五輪切符"と"史上初・大会3勝"がかかった運命の最終戦。ティップオフは20時10分だ。

※1次ラウンド敗退チームの最終的な順位決定方法:
1次ラウンド各グループ下位2チームの計16チームが、隣のグループと統合し4グループに分かれ、1次ラウンドで別グループだった2チームと対戦。1次ラウンドの結果を含めた全5試合の成績でグループ内の順位を決める。各グループの1位が17~20位、2位が21~24位、3位が25~28位、4位が29~32位。他グループの同じ順位同士は、(1)勝敗、(2)得失点差、(3)総得点、(4)FIBAランキングの順で決定。

■順位決定ラウンド途中経過
※成績は9月1日時点。★=アジア地域

グループM
1位南スーダン/2勝2敗(+2)
2位中国★/1勝3敗(-73)
3位アンゴラ/1勝3敗(-19)
4位フィリピン★/0勝4敗(-42)

グループN
1位エジプト/2勝2敗(+3)
2位メキシコ/1勝3敗(-70)
3位ニュージーランド/1勝3敗(-36)
4位ヨルダン★/0勝4敗(-93)

グループO
1位日本★/2勝2敗(-19)
2位フィンランド/1勝3敗(-39)
3位カーボベルデ/1勝3敗(-57)
4位ベネズエラ/0勝4敗(-41)

グループP
1位フランス/2勝2敗(+1)
2位レバノン★/1勝3敗(-90)
3位コートジボワール/1勝3敗(-50)
4位イラン★/0勝4敗(-90)

構成●ダンクシュート編集部
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