いよいよ大一番が迫ってきた。
　
　９月２日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の17～32位順位決定ラウンドを戦っている日本代表（世界ランキング36位）は、来年のパリ五輪出場権に王手をかけている。今日20時10分に行なわれる試合に勝てば無条件でアジア最上位が確定し、２大会連続の五輪出場。自力となれば48年ぶりの快挙となる。

　悲願のパリ五輪出場を懸けた一戦。日本の前に立ちふさがるのは、今大会W杯初出場のカーボベルデ（同64位）だ。

　アフリカ北西沖に位置する島国で、面積は滋賀県とほぼ同じ。Ｗ杯史上最小の参加国は１次ラウンドを１勝２敗の３位で終え２次ラウンド進出は逃したが、格上のベネズエラ（同17位）に81-75で勝利するなど決して侮れない相手だ。

　チームの中心は身長221センチの超大型センター、エディ・タバレス。2014年にNBAドラフト（全体43位）でアトランタ・ホークスに指名され、世界最高峰の舞台での経験もある。現在はスペインリーグのレアル・マドリーでプレーし、2023年ユーロリーグのファイナル４MVPに輝き、今大会も１試合平均リバウンド12本とチームトップ。大黒柱として不可欠な存在だ。
  　そんな31歳は、日本戦に向けて「難しい試合になる」と警戒を強めているようだ。スポーツチャンネル『DAZN』で公開されたミックスインタビューによると、日本代表のイメージについては「とても印象深い。試合を見て恋に落ちたよ」と語り、フィンランド戦（８月27日）、ベネズエラ戦（同31日）を驚異の追い上げで逆転勝ちを収めたアカツキジャパンを絶賛している。

　タバレスは続けて、「（日本は）ハードにプレーし、フィジカルもある。バスケを楽しんでいる。戦うのは楽しみだよ。観客が大勢来るだろうし、みんなの前でプレーするのはいつだって光栄だよ」と満員が予想される沖縄アリーナでの戦いを楽しみにしていた。

　カーボベルデにとっても、今大会はパリ五輪出場権が懸かっており、是が非でも白星を狙っている。「この試合は五輪予選も兼ねているから、僕たちは勝利に全力を尽くすよ。この大会で最もエネルギッシュなチームと対戦しなくちゃいけないからね」と語り、全力で日本戦に臨んでくる。

　アジア勢首位で、パリへの切符を掴めるか。アカツキジャパンの大一番が、まもなく始まる。

構成●THE DIGEST編集部

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