バスケW杯

【バスケW杯】難敵リトアニア戦を前に、アメリカ代表が自信「我々は40分間にわたって相手を疲弊させることができる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.09.03

アメリカは今夜、グループ1位をかけてリトアニアと対戦。今大会平均14.0点、9.8リバウンドをあげているヴァランチュナス(右)対策がカギになりそうだ。(C)FIBA、Getty Images

 8月25日に開幕した「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」は、9月3日に2次ラウンド最終戦を迎えた。グループCとDの上位2チームで構成されているグループJでは、すでにアメリカとリトアニアが4連勝で準々決勝進出を決めている。

 3日の21時40分より全勝同士の両チームが激突し、勝利チームがグループJの首位として準々決勝へ進むのだが、エキシビションゲームを含めてここまで9戦全勝のアメリカにとって、このリトアニア戦は新たな試練となる可能性がある。

 というのも、アメリカはエキシビションゲームでスペイン相手にペイントで50得点を許した。ヴィリー・エルナンゴメス(211cm)、ファンチョ・エルナンゴメス(206cm)、サンティ・アルダマ(213cm)というビッグマン勢の対応に苦戦し、ドイツ戦でも一時は16点ビハインドを背負う展開となった。

 さらに1日のモンテネグロ戦でも、アメリカはオフェンシブ・リバウンド数で8-23、セカンドチャンスからの得点でも3-22と苦しめられた。先発センターのジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)はモンテネグロの高さとフィジカルの前に0リバウンドに終わっている。
 
 リトアニアにはペイントエリアを主戦場とする211cmのヨナス・ヴァランチュナス(ニューオリンズ・ペリカンズ)がいるほか、206cm以上の高さを誇るビッグマンが4人もいる。平均リバウンド数ではアメリカの42.0本(3位)を凌ぐ44.5本(1位)を残しているだけに、ペイントエリアにおける攻防がカギとなりそうだ。

「相手が我々に対してフィジカルに、ゲームをスローダウンしようと狙ってくることは理解している。だが我々としては、堅実にプレーできれば40分間にわたって相手を疲弊させることが可能だと見ている」

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)がそう話したように、アメリカには現役NBA選手で構成された選手層の厚さがある。そしてモンテネグロ戦ではファストブレイクからの得点で23-2と圧倒したように、相手の息の根を止めるディフェンス力が備わっていることも事実だ。
NEXT
PAGE
若きエースのエドワーズは「もっとフィジカルにいかないと」