バスケW杯

「私たちは日本を笑っていた…」惨敗に終わった中国の名解説者が日本代表に対する“優越感”を猛省!「心底羨ましい」「中国は最大の笑いものだ」【バスケW杯】

THE DIGEST編集部

2023.09.04

歓喜を爆発させる渡邊。日本の全体19位に対して中国は全体29位で大会を終え、アジア勢の中でも6チーム中4位と低迷した。(C)FIBA

 中国バスケットボール界から"嘆き節"が止まらない。

 9月2日、沖縄で開催されたFIBAバスケットボールワールドカップの順位決定リーグで、日本代表はカーボベルデと対戦して80-71の快勝を収めた。大会通算成績を3勝2敗とし、アジア最上位が確定。来年のパリ五輪出場権をゲットし、歓喜の輪が広がった。自力での五輪出場権獲得は1976年モントリオール五輪以来、実に48年ぶりの快挙だ。
【PHOTO】力強いパフォーマンスで会場の盛り上がりをサポートするバスケ日本代表オフィシャルチアリーダーズ「AKATSUKI VENUS」

 一方で、五輪チケットを巡る争いで日本最大のライバルと目されていた中国代表は惨敗に終わった。1次ラウンドはセルビア、プエルトリコ、南スーダンを相手に3連敗。順位決定リーグではアンゴラにこそ勝利したが、最終戦でフィリピンに痛恨の黒星を喫してしまう。出場32か国中全体19位の日本に対して、1勝4敗の中国は全体29位で大会を後にした。

 中国メディアを中心に国内で辛辣な論調が展開されるなか、中国で大人気のNBA解説者である王健氏が公式ウェイボーを更新。「正直言って、私は日本のファンが心底羨ましいよ」と書き出して、大会前にアカツキジャパンに対して抱いていた"優越感"を猛省した。

 王健氏は「ワールドカップのグループ分け抽選が終わったとき、私たちは彼ら(日本代表)を笑った。八村塁が出場を見送ったと聞いたとき、私たちは彼らを笑った。渡辺雄太が五輪チケットを得られなければ代表を引退すると言ったときも、私たちは彼らを笑った。そしてワールドカップ出場国で平均身長が一番低いと指摘して、彼らを笑った」と綴り、日本代表を過小評価していた事実を明かした。
 
 だが、結果は下馬評を大いに覆すものとなった。王健氏は「外部の誰もが厳しいだろうと見るなかで、彼らは奇跡を起こしたのだ。そして私たちは最大の笑いものになった」と立場が逆転したことを認め、「もし私たちが客観的な理由ばかりを探し求めて、彼らの結果がただの運だと考えるなら、中国バスケットボール界に運気など永遠に巡ってこないだろう」と断じた。

 最後に「酷い挫折を味わったことはかならずしも悪くはない」と敗戦から学ぶように促しつつ、「ただワールドカップが終わったら、すべてが過去に戻ってしまうのではないかと心配している」と中国代表のさらなる低迷を危惧した。

構成●THE DIGEST編集部

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