「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」は大会最終日の9月10日、3位決定戦が行なわれ、カナダがアメリカに127-118で勝利。初の銅メダルを獲得した。
ロスター12人をNBA選手で固めるアメリカと、同7人を擁するカナダ。両軍のスターティングメンバー全員がNBA選手という豪華な対戦で、先手を取ったのはカナダだった。ディロン・ブルックスの連続5得点など8-0の好スタートを切ると、第1クォーターは終始リードを保って34-25で終了。
第2クォーターは一転してアメリカが13-2のランで逆転に成功すると、その後は互いに流れを取り合う一進一退の展開に。ブルックスが3ポイント5/5で21得点と爆発したカナダが、58-56とわずかにリードして折り返した。
後半、アンソニー・エドワーズらを中心に反撃を見せるアメリカに対し、カナダの流れるようなオフェンスも止まらず、91-82と点差を広げて第4クォーターに突入。
ここまで劣勢だったアメリカだが終盤、怒濤の猛攻を見せる。オースティン・リーブスのゴールとタイリース・ハリーバートンの2連続3ポイントで残り6分58秒には94-94の同点に。
その後は互いに取られたら取り返すシーソーゲームを展開するなか、カナダが同点の残り34秒からエースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダーとブルックスの連続得点で4点差をつける。アメリカは残り4.2秒で4点ビハインドと万事休すかと思われたが、ここでミケル・ブリッジズがフリースロー1本を沈めたあと2本目のこぼれ球を自ら拾い、3ポイントをねじ込むビッグプレーを成功。土壇場で試合を振り出しに戻し、延長戦に持ち込んだ。
それでも、延長は開始からギルジャス・アレキサンダーの7得点などで再びカナダが先行。アメリカは殊勲のブリッジズやリーブスにミスが出るなど、攻守が噛み合わずに最後は力尽きた。
W杯出場15回目で初のメダル獲得となったカナダは、ブルックスが42分14秒の出場で3ポイント8本中7本成功、ゲームハイ39得点の大爆発。ギルジャス・アレキサンダーが31得点、6リバウンド、12アシスト、RJ・バレットが23得点、7リバウンドと主軸が期待通りの働きで勝利に導いた。
一方、ドイツとの準決勝から連敗となったアメリカはエドワーズが24得点、リーブスが23得点と前戦に続いて若い2人がチームを牽引。そのほかブリッジズが19得点、9リバウンド、ボビー・ポーティスが14得点、6リバウンド、ジェイレン・ブランソンが13得点、ハリバートンが6得点、7アシストを記録した。
今大会アメリカは1次ラウンド3連勝、準々決勝ではイタリアを37点差で下すも、終わってみれば通算5勝3敗。6勝2敗で7位に終わった前回の2019年に続き、2大会連続でメダルなしに終わった。
構成●ダンクシュート編集部
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後半、アンソニー・エドワーズらを中心に反撃を見せるアメリカに対し、カナダの流れるようなオフェンスも止まらず、91-82と点差を広げて第4クォーターに突入。
ここまで劣勢だったアメリカだが終盤、怒濤の猛攻を見せる。オースティン・リーブスのゴールとタイリース・ハリーバートンの2連続3ポイントで残り6分58秒には94-94の同点に。
その後は互いに取られたら取り返すシーソーゲームを展開するなか、カナダが同点の残り34秒からエースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダーとブルックスの連続得点で4点差をつける。アメリカは残り4.2秒で4点ビハインドと万事休すかと思われたが、ここでミケル・ブリッジズがフリースロー1本を沈めたあと2本目のこぼれ球を自ら拾い、3ポイントをねじ込むビッグプレーを成功。土壇場で試合を振り出しに戻し、延長戦に持ち込んだ。
それでも、延長は開始からギルジャス・アレキサンダーの7得点などで再びカナダが先行。アメリカは殊勲のブリッジズやリーブスにミスが出るなど、攻守が噛み合わずに最後は力尽きた。
W杯出場15回目で初のメダル獲得となったカナダは、ブルックスが42分14秒の出場で3ポイント8本中7本成功、ゲームハイ39得点の大爆発。ギルジャス・アレキサンダーが31得点、6リバウンド、12アシスト、RJ・バレットが23得点、7リバウンドと主軸が期待通りの働きで勝利に導いた。
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今大会アメリカは1次ラウンド3連勝、準々決勝ではイタリアを37点差で下すも、終わってみれば通算5勝3敗。6勝2敗で7位に終わった前回の2019年に続き、2大会連続でメダルなしに終わった。
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