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バスケW杯

【バスケW杯】「選手たちを思うと残念だ」敗れたアメリカ代表戦士を労うカーHC。パリ五輪に向けて「FIBAで勝つことにフォーカスしなければ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.09.11

パリ五輪でもアメリカ代表の指揮を執るカーHC。今大会の反省を踏まえて、どのようなメンバーを招集するのか。(C)Getty Images

パリ五輪でもアメリカ代表の指揮を執るカーHC。今大会の反省を踏まえて、どのようなメンバーを招集するのか。(C)Getty Images

 ドイツの初優勝で幕を閉じた、FIBAワールドカップ2023。7位に終わった前回大会の雪辱を果たしたかったアメリカ代表だが、準決勝でドイツ、3位決定戦でカナダにも敗れ4位と、2大会連続で表彰台を逃す結果となった。

「選手たちのことを思うと残念だ。彼らはこの6週間というもの、この大会のために一生懸命やってくれた。最高のグループを形成していたんだ。このチームで重要な3人を欠いた状況で戦い抜くのは本当にタフだった。だが選手たちは戦い抜いた。ミケル(ブリッジズ/ブルックリン・ネッツ)の信じられないショットで延長へ持ち込めたが、我々はガス欠に陥っていた」

 カナダとの3位決定戦後、そう語って選手たちの踏ん張りを労ったスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)。この試合はジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)、パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)、ブランドン・イングラム(ニューオリンズ・ペリカンズ)が体調不良により欠場となったなか、ブリッジズが第4クォーター最終盤に値千金の同点弾をねじ込み延長に持ち込むも、最後は118-127で力尽きた。
 
 アメリカが大会4位で終えたことで、カーHCは「我々はFIBAの試合で勝つことにフォーカスしなければいけない。NBAとFIBAは大きく異なってくる。学ぶことがたくさんあることは確かだね」と話していたことから、約1年後に迎える2024年パリオリンピックでは、ロスターを大幅に変更する可能性がある。

 ただ、エースとして奮闘したアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)や攻守で重要な役割をこなしたブリッジズ、控えPGながらクロージングラインナップとしても起用されたハリバートンといった選手たちは、間違いなく来年のオリンピックに向けたロスターの候補にも入っていることだろう。

 復権に向け、アメリカがどのようなメンバーでパリ五輪に挑むのか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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