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NBA

ヤニスの“バックス退団示唆”の理由をNBAエグゼクティブが分析「プレーオフでのハプニングがその理由」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.09.20

ヤニス(左)がバックスと延長契約に二の足を踏む理由は、やはり昨季の1回戦負けにあるようだ。(C)Getty Images

ヤニス(左)がバックスと延長契約に二の足を踏む理由は、やはり昨季の1回戦負けにあるようだ。(C)Getty Images

 現在、リーグ内で注目を集めている話題のひとつが、ミルウォーキー・バックスの大黒柱であるヤニス・アデトクンボの去就問題だ。

 2013年のNBA入り以来、バックスに忠誠を尽くし、2020-21シーズンにはチームを50年ぶり2度目のリーグ制覇に導いたヤニスだが、先月末に『The New York Times』のインタビューのなかで「チーム全員が優勝するためにすべてを捧げられないようであれば、(延長契約に)サインしない」と発言。バックスとの未来に暗雲が立ち込め始めていた。

 なぜ“グリーク・フリーク”はこのようなメッセージを発したのか。その理由は、やはり昨季プレーオフで、第8シードのマイアミ・ヒート相手にまさかの1回戦負けを喫したことにあるようだ。

『FOX Sports』のリック・ブッチャーが、あるNBA球団のアシスタントGM(ゼネラルマネージャー)に匿名で話を聞いたところ、その人物はヤニスの発言についてこう見解を示していた。
 
「(昨プレーオフの)ファーストラウンドでのハプニングが、彼のスタンスの理由だ。『戻らないわけじゃないが、自分たちがどういうチームなのか見る必要がある。1回戦負けのチームなのか? それとも、昨季は何かしらの理由でたまたまそうなっただけのファイナル出場チームなのか?』というね。

 私としては、昨季の彼らの1回戦敗退は、予期せぬ特殊な状況に陥っただけという見方を支持する。彼らは今季、ファイナル、またはカンファレンス決勝に進む可能性は十分にあるし、もしそうなれば、ヤニスがチームを去るとは考えにくね」

 今夏にクリス・ミドルトンやブルック・ロペスといったコアメンバーの引き留めに成功したバックスは、主力の高齢化が顕著とはいえ、今季も優勝候補の一角と呼べるだけの戦力を有している。

 昨季ファイナリストのヒートや、ロスターにメスを入れたボストン・セルティックス、ジェームズ・ハーデンの去就問題に揺れるフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、躍進著しいクリーブランド・キャバリアーズといったイースタン・カンファレンスのライバルたちを蹴散らし、3年ぶりのファイナル返り咲きも十分に考えられるだろう。

 そうなれば、チームの将来に魅力を感じたヤニスが残留を決める可能性は高い。その一方、またもプレーオフで早期敗退するようなことがあれば、エースの流出は免れない。2023-24シーズンは、バックスにとってフランチャイズの未来を左右する重要な年となりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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