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渡邊雄太に再び試練?リラードが絡む大型トレードで、サンズのポジション争いがさらに激化【ロスター一覧】

ダンクシュート編集部

2023.09.28

間もなくNBA6年目の開幕を迎える渡邊。新天地のサンズは当初の充実した戦力に加え、トレードでさらに層を厚くした。(C)Getty Images

 現地時間9月27日、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが、3チーム間トレードでミルウォーキー・バックスへと旅立つ大型移籍が成立した。

 勝利を渇望し、チームに自身のトレードを要求していたリラードは、2021年チャンピオンで昨季リーグ最高勝率を記録した優勝候補への加入が実現。対するブレイザーズはエースに別れを告げ、再建へと舵を切ることになった。

 一方、このトレードを成立させるために思わぬところから加わったのが、今季から渡邊雄太が所属するフェニックス・サンズだ。

 今回のトレードでは3チームで計8選手が動いたが、そのなかでもサンズは2選手(ディアンドレ・エイトン、トゥマニ・カマラ)を放出して4選手(グレイソン・アレン、ユスフ・ヌルキッチ、ナシール・リトル、キーオン・ジョンソン)を獲得する大きな入れ替えを図っている。
 
 昨季途中にケビン・デュラント、今夏にブラッドリー・ビールと、大物を次々と加えて新シーズンの優勝候補に挙げられるサンズにおいて、渡邊はFA市場解禁直後から契約を結ぶなど、優秀なロールプレーヤーとの期待のもとに迎えられた。

 ただし、チームのウイングポジション(主にSG、SF)には渡邊以外にも多くの新戦力が加入しており、プレータイム争いは必至。そこに新たにバックスからアレン、ブレイザーズからリトルらが加わり、控えの層はさらに厚くなった。

 ブルックリン・ネッツで開幕を迎えた昨季も、渡邊はスター軍団のなかで実力を証明しローテーションの座を掴んだが、シーズン途中の大型トレードで同ポジションの選手が大量に加入すると、それまでの活躍が嘘のように出番を失ってしまった。

 今季はチームとしての目標や注目度も一際高いなかで、一定の出場時間を確保するには相応のレベルのプレーが求められる。もっとも、それは誰より渡邊自身が理解しているだろう。

 ワールドカップで一回りたくましくなった日本のリーダーは、持ち前の"崖っぷち"精神でポジションを確立できるだろうか。

 トレード完了時点のサンズのロスターは下記の通りだ(ポジションは今季主に務めることが予想されるもの。カッコ内は、開幕時点の年齢/昨季平均得点。新=今季新加入)。

■PG
ブラッドリー・ビール(30歳/23.2点)新
ジョーダン・グッドウィン(25歳/6.6点)新
セイベン・リー(24歳/6.0点)※2WAY契約

■SG
デビン・ブッカー(26歳/27.8点)
エリック・ゴードン(34歳/12.4点)新
グレイソン・アレン(28歳/10.4点)新
デイミオン・リー(31歳/8.2点)
キーオン・ジョンソン(21歳/4.7点)新

■SF
ケイタ・ベイツ・ジョップ(27歳/9.7点)新
ジョシュ・オコーギー(25歳/7.3点)
ナシール・リトル(23歳/6.6点)新
イシュ・ウェンライト(29歳/4.2点)

■PF
ケビン・デュラント(35歳/29.1点)
ボル・ボル(23歳/9.1点)新
渡邊雄太(29歳/5.6点)新

■C
ユスフ・ヌルキッチ(29歳/13.3点)新
ドリュー・ユーバンクス(26歳/6.6点)新
チメジー・メトゥ(26歳/4.9点)新
ユドカ・アズブーキー(24歳/3.5点)新※2WAY契約

構成●ダンクシュート編集部

"日本のエース"から"サンズの名脇役"へ――渡邊雄太がW杯期間中に語った「代表とNBAでの違い」と「自身の長所」<DUNKSHOOT>

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