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「ADこそレイカーズの顔だ!」レブロンが絶対的な相棒の延長契約に歓喜! デイビスは八村塁ら若手への“助言”に意欲「俺の仕事でもある」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.10.04

レイカーズと延長契約を結んだデイビス(左)。相棒のレブロン(右)も喜んだ。(C)Getty Images

レイカーズと延長契約を結んだデイビス(左)。相棒のレブロン(右)も喜んだ。(C)Getty Images

 2023-24シーズンのロサンゼルス・レイカーズには、ディアンジェロ・ラッセルやオースティン・リーブス、八村塁、ジャレッド・ヴァンダービルト、クリスチャン・ウッド、ゲイブ・ヴィンセント、トーリアン・プリンスといった実力者が揃っており、優勝候補の一角に挙げる声もある。

 ただ、彼らがチームのエースになることはない。リーグ屈指の名門にはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスという2人のスーパースターがいるからだ。

 来季契約がプレーヤーオプションのレブロンに対し、デイビスは今年8月に3年1億8600万ドル(当時のレートで約262億2600万円)というMAX額の延長契約を締結。契約最終年の2027-28シーズンこそプレーヤーオプションながら、2026-27シーズンまでレイカーズの契約下へ入ることとなった。

 10月2日(日本時間3日、日付は以下同)のメディアデーの合間に米スポーツ専門局『ESPN』のインタビューに応じたレブロンは、デイビスのことを「彼こそが(フランチャイズの)顔だ。この施設にある(永久欠番となった)背番号を見てくれ。偉大な選手たちがここへやって来た。AD(デイビス)もそのひとりだ」と語っていた。

 レイカーズはボストン・セルティックスと並んでNBA史上最多タイとなる17回の優勝回数を誇る名門チーム。永久欠番となっているビッグマンのうち、ウィルト・チェンバレン(13番)、カリーム・アブドゥル・ジャバー(33番)、シャキール・オニール(34番)、パウ・ガソル(16番)はいずれもトレードで加入し、バスケットボール殿堂入りも果たしている。

 現在30歳のデイビスが引退後にレイカーズで欠番入りするかは不明だ。ただ、2020年の優勝に貢献し、2021年にはNBAの75周年記念チームにも選ばれているだけに、殿堂入りとなれば自ずと欠番入りの可能性も高まる。

 208センチ・115キロのデイビスは、昨季も平均25.9点、12.5リバウンド、2.6アシスト、1.1スティール、2.0ブロックにフィールドゴール成功率56.3%と支配的な活躍を披露。プレーオフでも平均22.6点、14.1リバウンド、2.6アシスト、1.4スティール、3.1ブロックと攻守で躍動し、チームのカンファレンス・ファイナル進出に大きく貢献した。
 
 そんな相棒が延長契約を結んだことについて、レブロンはこう話す。

「俺はすごく嬉しかったし、ものすごく誇らしく思った。今後数年間にわたって、彼がこの球団の一員として延長契約を手にしたことは最高だ。俺は彼と一緒にプレーすることができて楽しい。俺たちが素晴らしいことを成し遂げることができるといいね」

 そうしたなか、レイカーズで5年目を迎えるデイビスは、今季に向けてこう意気込んでいた。

「俺はこのチームで2番目の年長(最年長は38歳のレブロン)になるから、チームのみんなが頼ってくることが増えてくると思う。それは自分の責任なんだと思っているし、レブロンとともにこのチームでリーダーになったと感じている」

「チームのみんな、特に若手たちを助けていくことは俺の仕事でもある。彼らには俺たちには何が必要か、うまくなるためにどうすべきか、そしてこのチームがひとつになって、チャンピオンシップ争いをすることができるようにアドバイスするようにしていくよ」

 レブロンとデイビス。2020年にレイカーズをチャンピオンシップに導いた超強力デュオがシーズンを通じて健康な身体を維持できれば、4年ぶり18回目の優勝は十分可能だろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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