新シーズンに向け、25歳の日本人プレーヤーに熱い視線が注がれている。

　昨季、ワシントン・ウィザーズから西カンファレンスの名門ロサンゼルス・レイカーズに移籍した八村塁。プレーオフ進出を果たすと、大舞台では１試合平均12.2得点、3.6リバウンド、３ポイント成功率48.7％を記録する大活躍、ディフェンス面での貢献度も著しかった。

　NBA開幕に向け、レイカーズの背番号28を背負う男には地元メディアから大きな期待が寄せられているようだ。日夜レイカーズの情報を熱心に伝えている米専門サイト『Lakers Nation』は、チームの大黒柱であるレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスとともにフロントコートに立つ人選にスポットを当てており、八村がスターターのチャンスを掴むと強調している。

　記事内では「ルイ・ハチムラはレイカーズのポストシーズン進出における最大のサプライズのひとりだった。彼の活躍なくして、レイカーズのカンファレンス・ファイナル進出は実現しなかっただろう」と途中加入ながら、八村が３年ぶりの西地区決勝進出の立役者のひとりだと称賛。続けて、「チームと新契約を結んだ後、彼の先発が有力視されている」と断言する。

　同メディアは、「ハチムラはシューターとして大きな成長を見せ、堅実なディフェンダーにもなれることを証明した。プレーオフがまぐれでなかったことを示すことができれば、先発の座を射止める可能性は十分にありそうだ」と日本人プレーヤーの開幕スターターに太鼓判を押している。

　同じくレイカーズ専門サイト『Lakers Lead』の公式X（旧ツイッター）は、NBA１年目から昨シーズンまでのプロモーションビデオのようなハイライト動画を投稿。文面には「５年目への準備が整ったルイ・ハチムラ」と綴り、今季はレイカーズの主力として大きな期待を寄せていることを窺わせる。
  　先日閉幕したワールドカップ（W杯）で48年ぶりに自力での五輪出場を決めた男子日本代表のトム・ホーバスHCは、新シーズンを考慮してW杯を欠場した八村について「もし代表チームでプレーしたい場合は『彼が私たちに電話するべき』だと思う」と五輪決定後の記者会見で発言していたが、22日に八村への発言を補足。「塁の日本代表での将来について混乱を招いてしまいました。彼はいつでもチームジャパンでプレーする権利を持っています。彼のこの10年間に渡る日本代表への貢献は、我々の成長には不可欠なものでした」と発表。あらためて、八村の代表入りの可能性を示唆している。

　５年目を迎えるNBA、そして来年のパリ五輪へ、25歳のビッグプレーヤーから今季も目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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