ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、元NBA選手のギルバート・アリナスとの対談において、自身が「歴代最高のポイントガード(PG)」だという旨のコメントをし、大きな反響を呼んだ。
この一件で比較対象となった名手マジック・ジョンソンも反論の声を上げたなか、アリナスはカリーの偉大さを主張している。
カリーは今年9月、「自分が歴代で最高のPGだと思うか? ああ、そうならないといけない。僕とマジック(ジョンソン)の比較だよね? もちろん、イエスだと答えないといけないが、マジックの履歴書は本当にクレイジーなものだ。こんな会話を今していること自体、想像していなかった」と、自身が№1だと答えた。ジョーク交じりの回答であったとはいえ、その発言は大きく取り上げられた。
現代のNBAを代表するスーパースターのカリーは、NBA歴代最多となる3390本の3ポイントを成功させている天才シューター。3ポイント全盛のトレンドを作り出した人物であり、バスケットボールそのものを変えたとも言われる。ウォリアーズを4回のリーグ優勝に導くなど実績も十分だが、元同僚でもあるリチャード・ジェファーソンが、マジックの足もとにも及ばないとの見解を示すなど多くの議論が交わされている。
そのなかで、レジェンドのマジックが9月下旬、『CBSスポーツ』の番組『The Zach Gelb Show』に出演した際、カリーの主張に対して自身の見解を示したのだ。
「数字がそう(カリーが上だと)物語っているのかい? もし、彼(カリー)がリーグ優勝5回、ファイナルMVP3回、シーズンMVP3回以上を獲得していたら、最も偉大だ。もしNBAファイナルで通算アシスト数歴代1位、ダブルダブル達成回数2位、プレーオフにおける通算トリプルダブル達成回数歴代1位、通算スティール数4位、これ以上の結果を残しているなら、彼がベストだ」
実績において、自分の方が上回っており(カリーは優勝4回、ファイナルMVP1回、シーズンMVP2回)、それを塗り替えないうちはカリーを「ベスト」とは呼べないとしたマジック。その一方で、カリーとの対談で発端の発言を引き出したアリナスは、自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、カリーを擁護している。
「どうやって優勝リングを獲得したかは考慮しないといけない。彼(マジック)はドラフト1位指名を受けて、チャンピオンになった。NBAファイナルの舞台に戻り、(1982年に)どうにかしてドラフト1位指名でジェームズ・ウォージーを獲得した。レイカーズは偉大さが受け継がれてきた一方、ステフは1からチームを作り上げたんだ」
アリナスは、ウォリアーズはカリーを中心にチームを作り上げ、2015-16シーズンにはNBA記録の73勝を挙げるなど、王朝を築いたプロセスを加味すべきだと主張した。
「(ステフは)ゼロからスタートして帝国を築いた。かたや、彼(マジック)は父親から小切手をもらってスタートし、帝国は自分で築いた顔をしている」
マジックは1980年代にラリー・バードとともにNBA人気の礎を築いた人物であり、歴史に名を残す偉大な存在であることに変わりはないが、アリナスの目には、カリーもそれと同等以上の価値があると考えているようだ。
構成●ダンクシュート編集部
【動画】カリーとマジックのキャリア好プレー集
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カリーは今年9月、「自分が歴代で最高のPGだと思うか? ああ、そうならないといけない。僕とマジック(ジョンソン)の比較だよね? もちろん、イエスだと答えないといけないが、マジックの履歴書は本当にクレイジーなものだ。こんな会話を今していること自体、想像していなかった」と、自身が№1だと答えた。ジョーク交じりの回答であったとはいえ、その発言は大きく取り上げられた。
現代のNBAを代表するスーパースターのカリーは、NBA歴代最多となる3390本の3ポイントを成功させている天才シューター。3ポイント全盛のトレンドを作り出した人物であり、バスケットボールそのものを変えたとも言われる。ウォリアーズを4回のリーグ優勝に導くなど実績も十分だが、元同僚でもあるリチャード・ジェファーソンが、マジックの足もとにも及ばないとの見解を示すなど多くの議論が交わされている。
そのなかで、レジェンドのマジックが9月下旬、『CBSスポーツ』の番組『The Zach Gelb Show』に出演した際、カリーの主張に対して自身の見解を示したのだ。
「数字がそう(カリーが上だと)物語っているのかい? もし、彼(カリー)がリーグ優勝5回、ファイナルMVP3回、シーズンMVP3回以上を獲得していたら、最も偉大だ。もしNBAファイナルで通算アシスト数歴代1位、ダブルダブル達成回数2位、プレーオフにおける通算トリプルダブル達成回数歴代1位、通算スティール数4位、これ以上の結果を残しているなら、彼がベストだ」
実績において、自分の方が上回っており(カリーは優勝4回、ファイナルMVP1回、シーズンMVP2回)、それを塗り替えないうちはカリーを「ベスト」とは呼べないとしたマジック。その一方で、カリーとの対談で発端の発言を引き出したアリナスは、自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、カリーを擁護している。
「どうやって優勝リングを獲得したかは考慮しないといけない。彼(マジック)はドラフト1位指名を受けて、チャンピオンになった。NBAファイナルの舞台に戻り、(1982年に)どうにかしてドラフト1位指名でジェームズ・ウォージーを獲得した。レイカーズは偉大さが受け継がれてきた一方、ステフは1からチームを作り上げたんだ」
アリナスは、ウォリアーズはカリーを中心にチームを作り上げ、2015-16シーズンにはNBA記録の73勝を挙げるなど、王朝を築いたプロセスを加味すべきだと主張した。
「(ステフは)ゼロからスタートして帝国を築いた。かたや、彼(マジック)は父親から小切手をもらってスタートし、帝国は自分で築いた顔をしている」
マジックは1980年代にラリー・バードとともにNBA人気の礎を築いた人物であり、歴史に名を残す偉大な存在であることに変わりはないが、アリナスの目には、カリーもそれと同等以上の価値があると考えているようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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