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NBA

「ただただ誇りに思う」「僕を助けてくれた」NBA初の日本人対決後に、渡邊雄太と八村塁が明かした本音

秋山裕之

2019.12.16

NBA初の日本人対決を終え、八村(左)と渡邊(右)は互いの健闘を称え合った。(C)Getty Images

NBA初の日本人対決を終え、八村(左)と渡邊(右)は互いの健闘を称え合った。(C)Getty Images

 12月14日(日本時間15日、日付は以下同)にフェデックス・フォーラムで行なわれたワシントン・ウィザーズ対メンフィス・グリズリーズの一戦は、ホームのグリズリーズが128-111で勝利を収めた。

 長丁場のレギュラーシーズンにおいて、このゲームは82試合のうちの1試合に過ぎないのかもしれない。しかし、ここ日本では歴史的な1日となったのは確実だろう。なぜなら、ウィザーズの八村塁と、グリズリーズと2WAY契約を結んでいる渡邊雄太が、対戦相手としてNBAのコートに同時に立ったからである。

 その瞬間が訪れたのは、第2クォーター残り7分42秒。時間にしてわずか数分、互いに所属チームのトップスコアラーでもなく、この試合で両選手とも主役級の活躍をしたわけではない。それでも2人の日本人選手がNBAのコートに立つという光景は、これまでの日本のバスケ事情からすれば考えられなかったことだ。

 試合を終えた両選手は健闘を称え合い、互いのユニフォームを交換。その写真がSNSを通じて世界中に拡散されたことは、日本のバスケットボール界にとって大きな前進となったのは間違いない。
 
 新人ながら見事な活躍を見せる八村に対し、渡邊は「彼がここまでやっていることを、ただただ誇りに思います。信じられないですね。ルーキーということを忘れてしまう時もあるくらいです。まるでベテランのようですし、すごく心地よくプレーしているように映ります」と称賛している。

 さらに、ここまで八村が全試合に出場していることに「すごくタフです。(僕は)今シーズンはNBAでほとんどプレーできていないので」とコメント。自身は今季4試合で平均4.5分、1.8点にとどまっており、15試合で平均11.6分、2.6点をマークした昨季と比べ厳しいシーズンを送っていることについても言及した。

 それでも「(八村が)NBAがどれだけハードなのかを聞いてきたので、カレッジとの違いなどを話しました。(彼が順応できるように)僕は自分にできる限りのアドバイスを送りました」と、陰ながら大きなサポートをしていたと現地記者たちの前で語った。
 
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