現地時間10月15日（日本時間16日、日付は以下同）、フェニックス・サンズはファンに向けた公開練習を実施。ケビン・デュラントやデビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールのビッグ３を筆頭に、豪華戦力を有するチームの選手たちが登場した。

　今夏にブルックリン・ネッツから加入した渡邊雄太は、自身のファンをコートサイドまで呼んで笑顔でサインするなど、交流を楽しんでいた。

「最高の気分です。彼ら（ファン）は本当に快適な気持ちにさせてくれますし、素晴らしいファンの前でプレーすることがさらに楽しみになります。彼らが見せてくれたサポートと愛には本当に感謝しています」

　メディアにそう話した渡邊は、キャリア５年目の昨季はネッツで58試合に出場。平均5.6点、2.4リバウンドに３ポイント成功率44.4％（平均1.0本成功）と自己最高のシーズンを送った。
  　ここまでのプレシーズン３試合でも平均9.7点、2.7リバウンドにフィールドゴール成功率50.0％、３ポイント成功率35.7％（平均1.7本成功）をマーク。ローテ―ションの一角を確保したと言える活躍を見せている。

　フランク・ヴォーゲルHC（ヘッドコーチ）をはじめとするコーチ陣からも信頼を得ており、「コーチングスタッフは、オフェンス時に僕へボールを持たせようとしてくれます。そのことが僕へ自信を与えてくれます。なので本当に感謝しています」と、チーム内における役割についても手応えを掴んでいた。

　今季のサンズはバックコートにビールとブッカー、フロントコートにジョシュ・オコーギー、デュラント、ユスフ・ヌルキッチを先発に据え、渡邊はグレイソン・アレンやエリック・ゴードン、ケイタ・ベイツ・ジョップ、ドリュー・ユーバンクスとともにベンチ起用が予想される。

　渡邊の主な役割は３ポイントとディフェンスだが、日本代表では攻守両面で主軸を務めており、今夏に行なわれたFIBAバスケットボールワールドカップ2023では、５試合のうち３度の20得点超えを達成。