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「僕を悩ませることはない」。ヤングが“ドラフト同期”のドンチッチとの関係を語る「僕らはリスペクトし合っている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.10.20

2018年ドラフト当日のトレードでチームを入れ替えたヤングとドンチッチ。今季の対決にも注目だ。(C)Getty Images

 2018年のドラフト1巡目3位でアトランタ・ホークスから指名されたルカ・ドンチッチと、同5位でダラス・マーベリックスから指名されたトレイ・ヤングは、ドラフト当日にトレードされてNBAキャリアをスタートさせた。

 この年のドラフト組には昨季オールNBA1stチーム入りしたシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー/1巡目11位)や最優秀守備選手に選ばれたジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ/同4位)といったオールスター選手たちがいる。

 ただ、現時点で出世頭となっているのはドンチッチとヤングだろう。マブズのドンチッチは同期トップのキャリア平均27.6点に8.6リバウンド、8.0アシスト、ホークスのヤングがそれに続く25.5点に3.7リバウンド、トップの9.3アシストを残している。

 実績としてはオールスターとオールNBAチームに各4度選ばれ、ここ数年はMVP候補の常連となっているドンチッチに軍配が上がるものの、ヤングも2度のオールスター選出にオールNBAチーム選出1回とリーグ有数のガードとしての地位を確立している。
 
 今年7月にドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のポッドキャスト番組へ出演した際、ヤングは「正直に言うと、僕は誰に対しても憎んだりしていない。特にルカにはね。僕らはいつも話し合う仲なんだ。僕らは互いのことが大好きだし、ものすごくリスペクトし合っている」と話していた。

 ドラフト当日にトレードされ、出世頭ということもあり、ことあるごとに比較に挙がる2人。今季もライバルウィークとして2024年1月26日(日本時間27日)にホークス対マブズ戦が組まれている。

 そうしたなか、10月18日にヤングが米メディア『SiriusXM NBA Radio』へ出演。ドンチッチとの関係について、改めて良好だと語った。

「僕を悩ませることはない。僕がチャンピオンシップを勝ち獲ることができたら、みんなは過去にあったこととしてそのことを話すだろうからね。僕としては今シーズンに自分のチームの勝利を助けることにフォーカスしている」

 ホークスは現在3年連続でプレーオフに出場中。だが2021年こそカンファレンス・ファイナルに進出するも、ここ2年間はファーストラウンド敗退に終わっているため、今季は1回戦を突破し、より上のステージまで勝ち上がりたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)