現地時間10月15日（日本時間16日、日付は以下同）のロサンゼルス・レイカーズ戦で、ミルウォーキー・バックスはヤニス・アデトクンボとデイミアン・リラードが、揃ってプレシーズンゲームに初出場した。

　今夏に誕生した超強力デュオが初めてコートに並び立ったこの試合、バックスは108－97で快勝。アデトクンボは約15分のプレータイムで16得点、８リバウンド、２ブロック、リラードも約22分コートに立って14得点、３アシスト、４スティールをマークした。

　リラードとの初共演を終えたアデトクンボは「試合最初のプレーからダブルチームされる選手なんて見たことなかった。驚いたよ。プレーオフでも、レギュラーシーズンでもなければ、（今季からスタートする）インシーズン・トーナメントでもなく、プレーインゲームでもない。プレシーズンゲームなんだ。でも彼はダブルチームされていた。正気とは思えなかった」と新たな相棒に感服。
  　一方のリラードも「彼（アデトクンボ）はゲームを支配し、勝利をもたらすことができる。この試合の序盤で、相手は俺にトラップを仕掛けてきた。そこでヤニスへボールを手放した。（これからは）それを毎晩ずっとできるんだ」と、バックスのオフェンスには数多くのオプションがあることに自信を覗かせていた。

　今オフにリラードを獲得した代わりに、昨季先発バックコートを形成していたドリュー・ホリデー（現ボストン・セルティックス）とグレイソン・アレン（現フェニックス・サンズ）が退団したバックスは、ベテランのキャメロン・ペインと契約を結んで手薄になったガード陣を速やかに補強。クリス・ミドルトンにブルック・ロペス、ボビー・ポーティスといった2021年の優勝メンバーは健在で、ジェイ・クラウダーやマリーク・ビーズリーといった実力者もおり、球団史上３度目の王座獲得を目指して今季へ臨む。

バックスはプレシーズンゲームがあと２試合あるため、アデトクンボとリラードにはさらに連係を高める時間が残されている。26日に行なわれるフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのレギュラーシーズン開幕戦で、この新たに形成されたスーパーデュオがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみでならない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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