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NBA

「こんなクソみたいな騒動を黙って見てられない」ハーデンのトレード問題を重鎮ガーネットが一刀両断<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.10.30

ハーデン問題はいまだ決着せず、今季はここまで不出場が続く。(C)Getty Images

ハーデン問題はいまだ決着せず、今季はここまで不出場が続く。(C)Getty Images

 フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデンは今、NBAで最もヒール役になっている選手かもしれない。チームにトレードを要求するも移籍交渉が打ち切られたことで反旗を翻し、プレシーズンゲームだけでなく、新シーズン開幕後もコートに立っていないのだ。殿堂入り選手のケビン・ガーネットは、「こんな問題はさっさと片付けておくべきだった」と、シクサーズに厳しい見解を突きつけている。

 ハーデンはこれまで、ヒューストン・ロケッツ(2012~21年)やブルックリン・ネッツ(2021~22年)に在籍していた時にもチームにトレードを要求し、新天地を求めてきた背景がある。今夏は3560万ドル(約53億3000万円)のプレーヤーオプションを行使したのちにトレードを求め、シクサーズのダリル・モーリー球団社長は、ロサンゼルス・クリッパーズと交渉の場を持った。しかし、8月に交渉が打ち切られたという報道が流れ、ハーデンはロケッツ時代からの関係であるモーリーを「噓つき」呼ばわりして批判。
 
 トレーニングキャンプに遅れて合流し、初めて公の場で口を開いた現地時間10月13日(日本時間14日、日付は以下同)の練習後には「トレードでここへやって来た時、俺はシクサーとして引退したかった。だが、フロントオフィスはそのプランを持っていなかった」と胸中を吐露。そのまま移籍先は決まらずに新シーズン開幕を迎え、同月26日に行われたミルウォーキー・バックス戦にはベンチ入りメンバーにハーデンの名前はなく、チームも117-118で敗戦を喫した。

 ハーデンはバックス戦に向けてチームのチャーター機に乗ろうとしたところ、セキュリティに止められたとの報道が浮上。NBAは欠場理由の調査に乗り出し、規定違反と判断された場合は、チームに10万ドル(約1500万円)の罰金が科される可能性もあるという。

 そんななか、殿堂入り選手のガーネットは人気ポッドキャスト番組『KG Certified』で、「もし俺がジョエル・エンビードなら……、モーリーを解雇して、出て行ってもらうね。エルトン・ブランドはクソGMだ。一体どうなっているんだ?俺がエンビードなら激怒している」と、昨季のシーズンMVPで、2年連続得点王を獲得しているシクサーズの大黒柱を擁護した。
 
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