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NBA

クリス・ポールがストックトンに次ぐ史上2人目の大記録を樹立!今季中にレブロンも仲間入りか

秋山裕之

2019.12.18

ポールはブルズ戦の第4クォーターに19得点を挙げる大活躍でサンダーを勝利に導き、大記録を打ち立てた。(C)Getty Images

ポールはブルズ戦の第4クォーターに19得点を挙げる大活躍でサンダーを勝利に導き、大記録を打ち立てた。(C)Getty Images

 12月16日(日本時間17日)に行われたシカゴ・ブルズとオクラホマシティ・サンダーによる一戦は、第2クォーター途中にブルズが26点もリードしていたが、終わってみれば109-106でサンダーが逆転勝利を収めた。

 この勝利の立て役者は、キャリア15年目の大ベテラン、クリス・ポールだった。8点ビハインドで迎えた第4クォーター、ポールは5本全ての3ポイントを決め切るなど19得点の大活躍でサンダーをリードし、勝利を演出。ポールはチームトップの30得点に10リバウンド、8アシスト、2スティールという殊勲の働きで、サンダーへ今季12勝目をもたらした。

「僕らにはいつだって(勝利できる)チャンスがあるんだ」と試合後に口にしたポールは、「ハーフタイムで、僕は皆へ『長い試合になるから、諦めることなんてない』と伝えたんだ」と明かした。

「相手はすごくアグレッシブで、僕らから多くのターンオーバーを誘発して、得点へとつなげていた。でも、一度腰を落ち着かせたら、ゲームの流れが僕らに来たんだ。そこからいいプレーができた」とポール。

 開幕前はリーグ下位予想という下馬評だったサンダーだが、“ポイントゴッド”として知られる生粋のリーダーが攻守両面で貴重な働きを見せており、チームはここまでウエスタン・カンファレンス7位の12勝14敗と大健闘を見せている。
 
 なお、ポールはこの試合を終えて通算1万8,018得点、9,346アシスト(NBA歴代7位)、2,166スティール(同8位)に到達したことで、ジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)に次いで1万8,000得点、9,000アシスト、2,000スティール以上を達成したNBA史上2人目の選手に。

 通算1万5,806アシストと3,265スティールでいずれもNBA歴代トップを保持するストックトンは、正確無比なシュート力とゲームメイクに秀でたリーグ史上ベストの正統派司令塔。そのストックトンに次ぐエリートポイントガードのラインをクリアしたことは、ポールがどれだけ長い間、一線級の司令塔としてプレーしていたかが分かるはず。

 ちなみに、今季中にこのエリートクラブへ仲間入りすることが確実視されている選手がいる。ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズだ。

 アンソニー・デイビスを欠いたレイカーズは、17日(同18日)のインディアナ・ペイサーズ戦に102-105で敗れたものの、レブロンは20得点、9リバウンド、9アシストを記録したことで、通算3万3,269得点、8,959アシスト、1,972スティールに到達。今季平均10.6アシスト、1.3スティールを記録しているため、今季中にレブロンもエリートポイントガードたちの中に割って入るに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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