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NBA

グラハムのブレイクは“サプライズ”ではなかった。本人とチームメイトが明かした躍進の理由

ダンクシュート編集部

2019.12.18

16年目を迎えたウィリアムズの言葉が、グラハム(写真)の胸に刺さったようだ。(C)Getty Images

16年目を迎えたウィリアムズの言葉が、グラハム(写真)の胸に刺さったようだ。(C)Getty Images

 2019-20シーズンのNBA序盤戦は、カーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)の復活劇やルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)のシーズン平均トリプルダブルを予感させる活躍、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)の大爆発など話題満載だった。しかし、彼らの実力はすでに折り紙付き。こと“サプライズ”という意味では、シャーロット・ホーネッツで覚醒した2年目のポイントガード、デボンテ・グラハムの右に出る者はいないだろう。

 グラハムは2018年ドラフト2巡目34位でアトランタ・ホークスに指名され、同日にホーネッツへトレードされた。ルーキーイヤーはオールスターのケンバ・ウォーカー(現ボストン・セルティックス)とトニー・パーカー(昨季限りで引退)の壁、フィジカルの適応に苦しみ、NBAとGリーグを行き来する日々。46試合にこそ出場したが、平均14.7分のプレー時間で4.7得点、2.6アシストと存在感は薄かった。
 
 2年目の今季も開幕10試合はドゥエイン・ベーコンの控えだったが、11月13日のメンフィス・グリズリーズ戦でスタメンに抜擢されたのを機に、快進撃が始まる。同27日のデトロイト・ピストンズ戦では16得点、15アシスト、7リバウンド、12月11日のブルックリン・ネッツ戦ではキャリアハイの40得点を記録。昨季からの得点アップ幅+14.9(4.7→19.6)は、アーロン・ベインズ(+8.6/5.6→14.2)、ドンチッチ(+8.1/21.2→29.3)、昨季MIP賞を受賞したパスカル・シアカム(+8.1/16.9→25.0)、テリー・ロジアー(+7.6/9.0→16.6)らを大きく上回ってリーグトップ。NBAがABAと合併して以降で見ても、神様マイケル・ジョーダン(+14.4/22.7→37.1)に肉薄する歴代7位にランクインしており、今季のブレイクアウトスターの1人としてその名を轟かせている。

 とりわけ目を引くのはクラッチシューターぶりだ。11月16日に行われた聖地マディソンスクエア・ガーデンでのニューヨーク・ニックス戦では、第4クォーター残り2.8秒から劇的な逆転3ポイントを決めて勝利に導いた。12月11日の敵地ネッツ戦でも第4クォーター残り1分を切った同点の場面から、勝ち越しのステップバックジャンパーとダメ押しの3ポイントと5連続得点。実況も思わず「Devonte’ GRAHAM is not human(デボンテ・グラハムは人間じゃない)」と絶叫するほどの勝負強さを見せた。
 

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