NBAの2023-24シーズンは開幕から3週間が経過。イースタン・カンファレンスではフィラデルフィア・セブンティシクサーズが8勝1敗(勝率88.9%)でリーグトップを走り、ウエスタン・カンファレンスではデンバー・ナゲッツとダラス・マーベリックスがそれぞれ8勝2敗(勝率80.0%)で首位に立っている。
そうしたなか、昨季まで3シーズン連続で勝率2割台に低迷していたヒューストン・ロケッツが6勝3敗(勝率66.7%)でウエスト4位と、大躍進を見せている。
昨季終了後、チームは3年間指揮を執ったスティーブン・サイラスHC(ヘッドコーチ)と決別し、イーメイ・ユドカを新HCに招聘。オフのFA(フリーエージェント)戦線でフレッド・ヴァンブリート、ディロン・ブルックス、ジェフ・グリーンといった即戦力のベテランを獲得し、再建から“Win-Now”モードへと切り替えた。
チームは開幕から3連敗を喫したが、11月1日(日本時間2日、日付は以下同)のシャーロット・ホーネッツ戦から12日のナゲッツ戦まで破竹の6連勝を飾り、2021年1月以来の白星量産となっている。
このナゲッツ戦では主砲のジェイレン・グリーンがフィールドゴール成功率7.7%(1/13)と不発のなか、ヴァンブリートが26得点、4アシスト、アルペレン・シェングンが23得点、8リバウンド、5アシスト、2ブロック、昨季ナゲッツの優勝に貢献した大ベテランのジェフ・グリーンが15得点、4リバウンド、ブルックスが10得点、4リバウンドをマーク。
試合後にリーダーのヴァンブリートが「僕らはうまくなっている。コーチたちが求めることに対してもっと多くのことをやろうとしているんだ。そしてさらに高いレベルで遂行している」とチームの現状について語ると、ユドカHCはベテランのジェフ・グリーンの働きを絶賛していた。
「確かに、彼は(ナゲッツ戦で)ビッグショットを決めたし、バスケットへアタックしてくれた。でもそれだけじゃない。彼はこのチームへ数え切れないほどのアドバイスと経験を与えてくれる。ディフェンスでは(フットボールの)クォーターバック役となって相手のセットや狙いを指示しているんだ。彼がいてくれて良かったよ」
今季のロケッツは、オフェンシブ・レーティングで昨季の110.5(リーグ27位)から113.1(同11位)へ向上。だが最大の要因はディフェンス強化にある。昨季ディフェンシブ・レーティングで118.6(同29位)だったチームは108.1(同5位)へと激変。相手のフィールドゴール成功率を45.4%(同7位)、3ポイント成功率を32.2%(同2位)に抑えるなど、見事なディフェンスで白星を積み重ねている。
シーズンはまだまだ始まったばかりで、これから先チームが不振に陥ったり、主力がケガで離脱を余儀なくされるケースも出てくるだろう。だが今季のロケッツは新加入のベテラン陣がチーム全体に好影響を与えており、決して侮れないチームと化していると言えるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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昨季終了後、チームは3年間指揮を執ったスティーブン・サイラスHC(ヘッドコーチ)と決別し、イーメイ・ユドカを新HCに招聘。オフのFA(フリーエージェント)戦線でフレッド・ヴァンブリート、ディロン・ブルックス、ジェフ・グリーンといった即戦力のベテランを獲得し、再建から“Win-Now”モードへと切り替えた。
チームは開幕から3連敗を喫したが、11月1日(日本時間2日、日付は以下同)のシャーロット・ホーネッツ戦から12日のナゲッツ戦まで破竹の6連勝を飾り、2021年1月以来の白星量産となっている。
このナゲッツ戦では主砲のジェイレン・グリーンがフィールドゴール成功率7.7%(1/13)と不発のなか、ヴァンブリートが26得点、4アシスト、アルペレン・シェングンが23得点、8リバウンド、5アシスト、2ブロック、昨季ナゲッツの優勝に貢献した大ベテランのジェフ・グリーンが15得点、4リバウンド、ブルックスが10得点、4リバウンドをマーク。
試合後にリーダーのヴァンブリートが「僕らはうまくなっている。コーチたちが求めることに対してもっと多くのことをやろうとしているんだ。そしてさらに高いレベルで遂行している」とチームの現状について語ると、ユドカHCはベテランのジェフ・グリーンの働きを絶賛していた。
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シーズンはまだまだ始まったばかりで、これから先チームが不振に陥ったり、主力がケガで離脱を余儀なくされるケースも出てくるだろう。だが今季のロケッツは新加入のベテラン陣がチーム全体に好影響を与えており、決して侮れないチームと化していると言えるだろう。
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