昨季22勝60敗(勝率26.8%)でウエスタン・カンファレンス14位タイと低迷したヒューストン・ロケッツが、ここまで6勝3敗(勝率66.3%)で4位と、好スタートを切っている。
チームは開幕から3連敗とつまずいたが、11月に入ってからは負けなしの6連勝。12日には、昨季王者のデンバー・ナゲッツにも107-104で競り勝った。
この好調さと比例して、活躍が目立つのがトルコ人センターのアルペレン・シェングンだ。ここまで平均19.4点、8.2リバウンドはどちらもチームトップ。アシストでもフレッド・ヴァンブリート次ぐ6.0本と、オールマイティーな働きを見せている。
シェングンは、ガードのジェイレン・グリーン(2位/ロケッツ)と同じ、2021年のドラフトでNBA入りし(16位/オクラホマシティ・サンダー)、今季がキャリア3年目。
2人と同じ2002年生まれにはチェット・ホルムグレン(サンダー)やブランドン・ミラー(シャーロット・ホーネッツ)、パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)らがいるが、今季が1、2年目の彼らに対してシェングンは、すでにレギュラーシーズン156試合出場と、場数を踏んでいる。
彼のパフォーマンスで特に進化が見られるのは、パスワークだ。
単純にアシスト数を見ても、ルーキーイヤーから2.6、昨季は3.9、そして今季は前述のように6.0と目覚ましく向上。25点差で快勝した11月6日のサクラメント・キングス戦では、キャリアハイの12本を供給し、ランキングでリーグトップ20(16位タイ)に食い込んでいる。
ナゲッツ戦では、同じ欧州の大先輩ニコラ・ヨキッチと攻防戦を繰り広げ、第1クォーター序盤には、ヨキッチのシュートをシェングンが叩き落とすシーンも見られた。
試合後、今季4度目のトリプルダブル(36得点、21リバウンド、11アシスト)を達成したヨキッチは、シェングンについて「彼から繰り出されるプレーが増えるのはすごく良いと思う」とコメント。
「それがチーム全体にプラスとなっている気がするよ。彼は自己中心的じゃなく、チームのためにプレーしたいタイプで、パスを出すのを好む。そして彼がボールを持った時、チーム全体に動きが生まれている」
もっとも、リーグMVPにも輝いたトルコ時代から、シェングンはパスセンスを高く評価されたビッグマンだった。
「2人がかりで封じられてもまったく気にしない。パスを出せばいいだけだからね。そもそも僕はボールをシェアするのが大好きなんだ」と語る21歳は決定力も備えるが、チーム全体でボールを回してチャンスを作り出すプレーを楽しんでいる。
就任1年目のイーメイ・ユドカ・ヘッドコーチも、「彼を違った形で使うことを試みている。ゲームメークがものすごく上手いからね」と高く評価しており、今後も“ポイントセンター”として、チームを牽引する役割を担うことになりそうだ。
前述のアシストランキングでは彼より上位に、ヨキッチ(8.4)、ドマンタス・サボニス(7.3/サクラメント・キングス)と2人の熟練ビッグマンがいる。
ナゲッツ戦後、欧州では早速「ヨキッチの系譜を次ぐ」という描写がみられたが、シェングンも、ゲームメークに長けたビッグマンへと成長中だ。
進化を続けているシェングンの勢いに乗って、ロケッツも4シーズンぶりのプレーオフ進出に向けて邁進する。
文●小川由紀子
「彼らはチーム全体で良く動いている」ヨキッチが好調のロケッツとシェングンを称賛「本当にいいプレーだった」<DUNKSHOOT>
「あのビッグマンは素晴らしい」ロケッツの未来を担う“トルコの新星”シェングンをヤニスも称賛「才能は底知れない」<DUNKSHOOT>
NBA選手もハロウィンを満喫!大型新人ウェンバンヤマと、それ以上にユニークな仮装で話題をさらった意外な人物とは?<DUNKSHOOT>
チームは開幕から3連敗とつまずいたが、11月に入ってからは負けなしの6連勝。12日には、昨季王者のデンバー・ナゲッツにも107-104で競り勝った。
この好調さと比例して、活躍が目立つのがトルコ人センターのアルペレン・シェングンだ。ここまで平均19.4点、8.2リバウンドはどちらもチームトップ。アシストでもフレッド・ヴァンブリート次ぐ6.0本と、オールマイティーな働きを見せている。
シェングンは、ガードのジェイレン・グリーン(2位/ロケッツ)と同じ、2021年のドラフトでNBA入りし(16位/オクラホマシティ・サンダー)、今季がキャリア3年目。
2人と同じ2002年生まれにはチェット・ホルムグレン(サンダー)やブランドン・ミラー(シャーロット・ホーネッツ)、パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)らがいるが、今季が1、2年目の彼らに対してシェングンは、すでにレギュラーシーズン156試合出場と、場数を踏んでいる。
彼のパフォーマンスで特に進化が見られるのは、パスワークだ。
単純にアシスト数を見ても、ルーキーイヤーから2.6、昨季は3.9、そして今季は前述のように6.0と目覚ましく向上。25点差で快勝した11月6日のサクラメント・キングス戦では、キャリアハイの12本を供給し、ランキングでリーグトップ20(16位タイ)に食い込んでいる。
ナゲッツ戦では、同じ欧州の大先輩ニコラ・ヨキッチと攻防戦を繰り広げ、第1クォーター序盤には、ヨキッチのシュートをシェングンが叩き落とすシーンも見られた。
試合後、今季4度目のトリプルダブル(36得点、21リバウンド、11アシスト)を達成したヨキッチは、シェングンについて「彼から繰り出されるプレーが増えるのはすごく良いと思う」とコメント。
「それがチーム全体にプラスとなっている気がするよ。彼は自己中心的じゃなく、チームのためにプレーしたいタイプで、パスを出すのを好む。そして彼がボールを持った時、チーム全体に動きが生まれている」
もっとも、リーグMVPにも輝いたトルコ時代から、シェングンはパスセンスを高く評価されたビッグマンだった。
「2人がかりで封じられてもまったく気にしない。パスを出せばいいだけだからね。そもそも僕はボールをシェアするのが大好きなんだ」と語る21歳は決定力も備えるが、チーム全体でボールを回してチャンスを作り出すプレーを楽しんでいる。
就任1年目のイーメイ・ユドカ・ヘッドコーチも、「彼を違った形で使うことを試みている。ゲームメークがものすごく上手いからね」と高く評価しており、今後も“ポイントセンター”として、チームを牽引する役割を担うことになりそうだ。
前述のアシストランキングでは彼より上位に、ヨキッチ(8.4)、ドマンタス・サボニス(7.3/サクラメント・キングス)と2人の熟練ビッグマンがいる。
ナゲッツ戦後、欧州では早速「ヨキッチの系譜を次ぐ」という描写がみられたが、シェングンも、ゲームメークに長けたビッグマンへと成長中だ。
進化を続けているシェングンの勢いに乗って、ロケッツも4シーズンぶりのプレーオフ進出に向けて邁進する。
文●小川由紀子
「彼らはチーム全体で良く動いている」ヨキッチが好調のロケッツとシェングンを称賛「本当にいいプレーだった」<DUNKSHOOT>
「あのビッグマンは素晴らしい」ロケッツの未来を担う“トルコの新星”シェングンをヤニスも称賛「才能は底知れない」<DUNKSHOOT>
NBA選手もハロウィンを満喫!大型新人ウェンバンヤマと、それ以上にユニークな仮装で話題をさらった意外な人物とは?<DUNKSHOOT>
関連記事
- 「彼らはチーム全体で良く動いている」ヨキッチが好調のロケッツとシェングンを称賛「本当にいいプレーだった」<DUNKSHOOT>
- 開幕3連敗から6連勝を飾ったロケッツ。新加入のヴァンブリートは「僕らはうまくなっている」とチームの成長を実感<DUNKSHOOT>
- “かつての宿敵”ウォリアーズに加入したポールがロケッツ時代の“特殊事情”を回想「ゴールデンステイトとの試合がすべてだった」<DUNKSHOOT>
- 【NBA】八村塁が豪快リバースダンクもシュート機会少なく5得点。レイカーズも終盤の追い上げ及ばずキングスに敗戦<DUNKSHOOT>
- 【NBA】渡邊雄太、6試合連続3ポイント&今季最多3アシスト!KDとブッカーが計62得点を奪ったサンズが連敗ストップ<DUNKSHOOT>